安曇野地域合併協議会ウォッチング〜その4〜

2004年10月20日 00時28分 | カテゴリー: 活動報告

定数と選挙区の問題は、とりもなおさず選挙の問題

 18日は第4回安曇野地域合併協議会。協議の前に新市建設計画について公募した「まちづくり提案」の応募状況が報告されました。応募者122人(豊科32、穂高55、三郷7、堀金18、明科8、その他2)、5町村人口の合計がおよそ97,000人ですから、その0.13%が応募してくれたことになります。1,000人に1人程度ですが、こういうものは応募者の10倍は関心を持っている人がいることの表れで、けっして少ない数字ではないと思います。提案された内容も多岐にわたり、優れた提案がたくさんあり、合併に向けて明るい光をやっと見たような気持ちになりました。

 協議事項では、議員の定数及び任期の取り扱いが議論の的となりました。特例措置について、任意合併協議会では適用を望む議員もいましたが、千曲市議会のスッタモンダを目の当たりにして、さすがにもうそんな主張は影をひそめ、在任特例や定数特例は適用しないと確認しました。
 議論となったのは、新市議会の定数と選挙区(最初の選挙に限って旧町村単位)を設けるか否かの2点。穂高町、豊科町は、地方自治法に定める上限の30人とし、旧町村単位の選挙区設置に反対。一方の三郷村、堀金村、明科町は、財政の効率化から定数は28人、小さな町村からも住民の声が反映できるよう、旧町村単位の選挙区を設けるよう主張したのです。ちなみに定数28で複数選挙区にした場合、豊科8、穂高9、三郷5、堀金3、明科3、となります。

 定数30人、旧町村単位の複数選挙区は設置しない。に対しては、「新市は人口10万人近いので、定数上限の30でよい。新たなまちづくりのスタートを切るのだから、全市的な視野で選ぶべき」「5年後には人口10万人を越すと予想されるので30人が適当。合併の効果を狙うには、旧町村単位の選挙区は設けない方がよい」「合併に踏み切ったのにはそれなりの下地があり、5町村の一体感の中で選挙をした方がよい」など、穂高町と豊科町からの意見。
 定数は28人、旧町村単位の選挙区を設ける。に対しては、「小さいところに配慮した合併でなければならず、大きいところの論理ではムリがある。9000人の堀金村としては、旧町村単位の選挙区は必要」「最初の選挙に限り選挙区を設けるというのは、合併への移行期を大切にし、地域に近い行政の実現のためである」「多くの住民は、28人でよい、つまり定数いっぱいの30にする必要はないと言っている」「28人より少なくてもいいくらいだ」など、三郷村、堀金村、明科町の意見。
 結局、もう一度持ち帰り各町村で協議することになり、結論は次回に持ち越しとなりました。傍聴していた私には、「地域からの住民の声が反映できる」とか「大きいところの論理ではムリがある」と主張してはいても、結局自分たちのところから1人も議員が出せなかったら困るという心配に尽きると見えました。

 定数と選挙区の問題は、とりもなおさず選挙の問題です。これまでいったいどういう選挙をしてきたのか、地域推薦と称して立候補者の調整をしていなかったか、地域の代表と持ち上げては地元への見返りを求めていなかったか、政策や主義主張より義理や人情で投票していなかったか、そういったことへの反省がないままに旧町村単位の選挙区にこだわるならば、本当の意味で「地域からの住民の声が反映できる」ような議員は出てくることはないでしょう。