新年度予算に対して反対討論(続き)

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※写真は予算書や議案書
 何年も前からの懸案であった碌山公園と「芸術文化施設」の建設は、芸術文化施設整備検討委員の答申により、建設場所が変更され旧ワシントングランドへと移りました。「芸術文化施設」がなくなってしまった碌山公園は、どのような構想で整備されるのか気がかりですが、都市計画課の考えは「用地を取得してから住民参加で決めていく」という漠然としたものです。

 住民参加で進める公園づくりと銘打って、この4月から碌山公園整備ワークショップを開催するそうですが、住民の声を聞くというなら、当初の計画とまったく変わってしまったこの公園について、見直しか継続かの判断をまず住民に問うべきです。また、総額で6億円を超える事業です、現時点で住民の大多数を説得できる構想、計画を町が提示できないというのはどういうことでしょうか。

 いずれにしろ、このような現状にあって、建設費用だけは計上され年内にも着工の予定というのは、拙速にすぎるというものです。もし、補助金をもらう関係で着工を急がなければならない事情があるとすれば、これまでの計画にも甘さがあったのではないでしょうか。予算以前に整備計画そのものを検討しなおす必要があります。

 合併を目前に、なおも厳しい財政状況が続く中にありますが、住民生活に直結した行政サービスの充実・向上に努めることが地方自治体の重要な仕事であり、限られた財源を最大限に生かすための努力を怠ってはならないことを改めて申し上げ、反対の討論といたします。