これが最良の方法だったのか

2005年3月30日 02時22分 | カテゴリー: 活動報告

天満沢川の災害復旧工事

 数日前、北山県議のホームページで天満沢川の災害復旧工事の問題を知りました。そんなにヒドイことになっているのか一度見てこなくてはと思っていたら、昨日の市民タイムスに大きく報道され、その写真を見て驚いてしまいました。
 台風の大雨で流されてしまった農業用水の取水口を復旧するということだったのに、この大工事はなんだ? 記事では、「豊かな自然台無し」の見出しで、工事現場周辺の樹木がたくさん伐採されたことが問題視されていますが、私はそれ以上に、そもそも災害復旧工事であり、壊れた取水口を復旧することが目的であるのに、災害復旧にかこつけて必要以上の大きな工事をしているのではないか、そんな疑いを持ちました。

 今日は役場農林課の担当者に、この工事の説明を聞きました。水利組合の要望は「またこんな豪雨で流れてしまわないように、コンクリートで作ってほしい」というもので、特に具体的にこういうものという話はなかったそうです。そこで、担当者としては、昨年の災害時の降雨量の2倍でも耐えられることを最優先に、一般的な農業用水の取水口を作るということで、設計図を作った(設計は外部委託)ということです。
 幅1mほどの、それほど大きくもない取水口のゲートを取り付けるために、どうしてこんなに大きな構造になるんですか?災害復旧というより、ここまでやったら新規の工事になるんじゃないですか?災害復旧の補助金でここまでやっていいんですか?と聞くと、「設計は災害復旧の基準で、ちゃんと国の審査を受けて通っていますから・・・、だからこうして工事が進んでいるわけで、定められた手順を踏んでやっていますから問題ありません。」というのですが・・・。

 疑問に思うことは、こんな大規模なものを1900万円もかけて作るより、この川の流れに逆らわず、壊れたら補修しながら使っていくような取水口は作れないのか、ということ。その方が、自然や環境にやさしいし、費用も少なくて済むのではないか。昔ながらの蛇カゴや石組みを使った構築を基本にして作った取水口の方が、21世紀においては先進的といえるのではないか。
 もう一つの疑問は、昨年の災害時の降雨量の2倍でも耐えられる、という条件で設計したとのことですが、ここの取水口のところだけ強化したところで、天満沢川の全流域はそんな前提で河川整備されていないはず。部分的に2倍の雨量に耐えられるようにしても、無駄なことになりはしないか。

 災害復旧のための補正予算を認めながら、どんな工事をするのかについては「災害復旧」=「現状復帰」ぐらいに考えて気にも留めていなかったことを、議員としては反省しなくてはなりません。
今となっては、もうこの工事をやり直すわけにもいかないですが、こうなってしまった経緯についてはきちんと見返し、問題の在処を明確にし、今後に生かすようにしなくてはならないと思います。