穂高町議会6月定例会・一般質問(その四)

合併にむけて穂高から発信する「菜の花エコプロジェクト」

(3)「菜の花エコプロジェクト」について
 「菜の花エコプロジェクト」と称して、休耕田での菜の花栽培を中心とした「資源循環による環境保全」と、菜種油の利用と廃油回収など地域住民との協働による「地域コミュニティの再生」に取り組み、成果をあげている自治体が増えていますが、安曇野市合併に向けて、穂高から菜の花エコプロジェクト=循環型社会を目指しすまちづくりを提案します。

 「菜の花エコプロジェクト」については、既に滋賀県、京都市などで先駆的な取組が行われ、全国的な広がりとともに県内のNPOや松本市でも取り組みが始まっています。穂高町でも環境保護への住民の関心は高く、今まではごみにすぎなかった使い終わった食用油をディーゼル車の燃料として活用する方法を模索する動きが活発です。安曇野市合併に向けて、「菜の花エコプロジェクト」=循環型社会を目指す提案をすることは、最も安曇野に相応しいまちづくりの取り組みになると考えます。

 穂高町の環境基本計画は、自然と人々が共存共栄する持続可能な社会を築き、町民の健康で豊かな生活を実現するとともに、将来の世代に良好な環境を引き継いでいくことを目的として策定されました。そこには今後の取り組みとして、休耕地に菜の花などのエネルギー作物を栽培することや、その活用を検討・促進することも盛り込まれており、それはまさに「菜の花エコプロジェクト」を目指すものといえます。

 わたしたちは、身のまわりの自然の変化、水や大気の汚染、ゴミやエネルギー、地球温暖化など、さまざまな環境問題に直面しているが、これらの環境問題を解決していくためには、わたしたち住民一人ひとりが、現在のライフスタイルを見直し、自主的・積極的に取組を進めていくことが必要です。その取り組みの一つとして最も有効なものが「菜の花エコプロジェクト」であり、住民と行政との協働の場となり地域コミュニティ再生の場ともなりうるものです。

 安曇野市として新たなスタートを切ろうとする今、穂高町環境基本計画に掲げる基本理念を生かした環境先進のまちづくりへのリーダーシップをとるためにも、穂高町としてすぐにも取組めることは合併を待たずに着手し、積極的に進めていくべきであると考えますが、いかがでしょうか。
 小中学校での環境教育や、食用油をディーゼル車の燃料に精製する仕事が障害者雇用の場とならないかなど、各課での取り組みの可能性についてもお答えください。

※答弁を含めた報告は後日に。