安曇野市議会の議事録

12月定例議会・一般質問のテープ起こしの原稿がやっと届く

 安曇野市議会では、議事の録音テープは専門業者に委託して「テープ起こし」をしてもらうので、議事録はデジタルデータ(パソコンで作った文字原稿)で納品されてきます。これを事務局が校正し、印刷製本され議事録冊子となります。議員の手に渡るのは議会後2〜3ヵ月たってから、というのが通例です。(旧5町村でもそうでした。)
 議事録は議会事務局や図書館に常備され誰でも読むことができますが、気になる議題については、すぐにでも知りたいのが人情。議事録が出てくるまでにこんなに時間がかかっていては、あまり役に立ちません。ケーブルテレビで放映されているとはとはいえ、一般質問だけ。その他の本会議や常任委員会の議事については、仕事を休んで傍聴に行くしか手がありません。しかし、それができる市民は多くありません。
 「テープ起こし」してデジタル化された議事録ならば、それほど手をかけなくてもインターネットで公開できますし、自宅にいて都合のよいときに議事録を読むことができます。インターネットが使えない人でも、身近に1人や2人インターネットをやっている人はいるでしょうから、遠くの図書館へ見に行くよりラクではないでしょうか。
 それに、膨大な議事録のなかから、自分が知りたい内容を探し出すのはけっこう手間がかかるのですが、デジタル化された議事録ならキーワード検索で簡単に見つけ出すことができます。そんな点からも、一日も早く安曇野市議会のホームページに、議事録のページが開設されることを望みます。

 さて、12月定例議会・一般質問のテープ起こしの原稿がやっと届いたので、それをもとに私の一般質問と答弁について簡単にまとめました。ご覧ください。

【Q.1 】オール電化の給食センターでは電磁調理器を使うことで、調理場から裸火をなくし、安全で衛生的、熱効率も良いなどの長所があるといわれる。しかしオール電化の設備費用は従来型よりも高く、維持費も割高というデータもある。こういったメリットとデメリットについて、どのような比較検討がなされたか。また、新しい方式であり、まだ確立しているとはいいがたいオール電化の施設を、あえて導入するに至った理由はなにか。
⇒市長「ランニングコスト等も問題だが、安心・安全で栄養の高い給食を子供たちに供給できるという給食センター本来の役割を認識し、設計プロポーザルでは業者からの提案に基づいて検討を重ねるなか決まった経緯がある。指摘されたような懸念があるならば、今後の実施設計のなかで、さらに検討を重ねていきたい。」
再質問:維持費が安く、CO2の排出も少ないので環境によいなど、電力会社などからの情報を鵜呑みにして、充分な検討がなされなかったのではないか。また、電磁波の危険性については、三重県松阪市の幼稚園でのオール電化失敗の事例もあり、もっと慎重に進めるべきである。実施設計に向けて検討するというが、具体的にはどういった見直しをしていくのか。
⇒教育次長「今までは3町村での検討や建設委員会の意見により進めてきたが、合併したこともありこれまで参加していなかった町村(地域)も加え、新たに検討会を1月初めには開催したい。」
   
【Q.2 】男女共同参画社会基本法制定から6年、各地で男女共同参画条例の制定が急ピッチで進んでいるが、安曇野市ではどのような見通しか。
⇒市長「条例制定は必要だが、従来の男女共同参画の考え方の延長線上では実効がないだろう。また、女性の参画を阻んでいる制度というものは何もないと思う。女性の様々な分野での参画を促す機会を、行政がどんどん提供していかなければいけないが、女性だから優先してというのでなく実力でその地位についてもらいたい。」
⇒総務課長「自治体は男女共同参画の最前線である、との認識を持っているが、合併して2か月半ということで、これからいろいろな意味で検討、見直しをしていく段階である。」
再質問:タテマエ上は法的に男女平等を阻む制度はないとはいえ、男女共同参画を進めるための制度は必要ではないか。
⇒市長「参画の機会を設ける、促進していくことは、行政の務めであろうし、条例も必要である。」
再々質問:安曇野市の組織図の中では男女共同参画部局の存在が明確でない。せめて市役所に「こちらで担当しています」という表示板ぐらいは設置できないか。
⇒総務課長「男女共同参画の窓口ということでの表示板については、前向きに考えていく。」