「マニフェスト型公開討論会」の報告〜つづき

2006年7月17日 17時24分 | カテゴリー: 活動報告

「権力をもたない知事になる」という村井さん、そのこころは

 今朝の信濃毎日新聞によれば、傍聴に訪れた人は約350人とありました。私の見た感じでは1000人ぐらいには感じたのですが、2階席などには空席が多かったのでしょう。どちらかといえば田中支持の人たちが多かったのではないでしょうか。帰りがけ、駐車場まで歩きながら周囲の声に耳をそばだてていたのですが、「やっぱり6年間の経験に基づく言葉には説得力があるね」、「村井さんは権力のない知事になるって言うけど、それって市町村長の言う通りにしてやるっていうことじゃないの」などの話があちこちから聞こえてきましたから。

 一方、15日に行われた村井さんの集会(輝く81の会・安曇野支部の主催)に集まった人は、1200人とも1400人とも聞きました。参加した人からは、徹底的な田中批判(というか、根拠のないワルクチ)に終始し、政策も何もあったもんじゃなかったと報告がありました。その話と昨夜の公開討論会の様子を重ねると、村井陣営は田中さんと正面からぶつかることを意図的に避けているように見えます。おそらく公開討論会の方には動員もしていないのでしょう。下手に動員かけて、田中さんとの討論を聞いてしまったら村井離れになりかねないと思っているのではないでしょうか。
 「県民の関心が知事選に集まることを避け、投票率を60%ぎりぎりくらいまで下げて、組織票で戦う村井の勝利に持ち込もうとしている」と話す人がいましたが、私も同じように思いました。まずは、知事選に関心を持ってもらい、投票所へ足を運んでもらわなければ・・・

 さて、討論会の続きを報告します。
 主催者からの質問に答える形で進んだ討論会でしたが、中ほどに候補者が互いに質問しあう時間がありましたので、そのあたりをまとめました。( )内太字は、私からの感想というかツッコミです。

◆田中さんから村井さんへの質問
・市町村に財源を用意するというが、国からの交付税、補助金は減らされるなかで、どうやるのか。→村井さん「交付金や補助金がもらえる事業がたくさんあるのに、田中知事はそういったことは考えず“仕事をしない”ことで借金を減らした。それではダメだ。企業誘致をして金の卵になりそうな大企業なら、県のお金を出してもいいと思う。」
(“仕事をしなかった”と言いますが、一部の人・ピラミッドの頂点に近いような人たちが儲かるような仕事はしなかったということではないでしょうか。底辺に位置する多くの県民にとって必要な仕事をしたのです。)

・権力のない知事とはどういうことなのか。→村井さん「最終的にめざす姿を言っているのであって、そこに至るまでには権力・権限を使うことは必要だ。」
(権力、権限、そしてこれらに並ぶ言葉として「権威」という言葉があります。権力、権限、権威、似ているようでまったく違う言葉の意味。村井さんは、国会議員、閣僚経験者という権威あるものとして権力は持たないと言いながら、裏ではしっかり権限を行使するのではないか。田中さんは、知事として権力を持ったからには、公明正大に権限を行使し、そのことによって権威がもたらされた知事といっていいのではないか。)

◆村井さんから田中さんへの質問
・県知事である田中さんが新党日本の代表を務めることは、県民にとってどういう意義があるのか。→田中さん「国が言う地方分権は、相変わらずの発想で地方を一段低いものとして見ている。そうではなく、地域主権である。長野県から国を変え、地域主権を進めるには知事としての力だけでは限界がある。例えば全国知事会で提案し大方の賛同を得て国へ上げていくという手もあるが、時間がかかる。もっと直接に国政に働きかけることができるのが政党であり、知事であることと党首であることは何ら矛盾せず、県民益となっているはずだ。」