福祉教育委員会・視察レポート〜その1〜

2006年10月9日 20時30分 | カテゴリー: 活動報告

愛知県安城市の地域福祉計画

 安曇野市議会・福祉教育委員会では、9月26日〜28日の2泊3日のスケジュールで視察研修に出掛けました。愛知県安城市、滋賀県東近江市、高島市、兵庫県篠山市の4ヶ所、視察の目的は次の通り。

1、愛知県・安城市 市役所(地域福祉計画について)
2、滋賀県・東近江市 能登川図書館(本物の図書館を作るために)
3、滋賀県・高島市 なのはな保育園(幼稚園との合築、幼保一元化について)
4、兵庫県・篠山市 篠山市立図書館(合併特例債利用の建設経過について)

初日の宿泊地は彦根市だったので、彦根城と琵琶湖の景色も堪能することができました。

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1、愛知県・安城市 市役所(地域福祉計画について)
 安曇野市では、18年度から2年間にわたり、安曇野市地域福祉計画を策定することになっており、地域福祉計画策定委員会が立ち上がったばかりです。安城市では2年前に計画が出来上がり、実際に動き始めており、これまでの経過と実情を聞くには最適ということで視察地に選びました。

 安城市と聞いて思い出したのは、中学の社会科で教わった「日本のデンマーク」=農業先進地のイメージ。現在はどうかといえば、名古屋市から30km、自動車関連で好況の豊田市、碧南市に隣接するという地理的条件に恵まれ、急速に都市化が進んでいます。1952年の市制施行当時3万8000人だった人口は、今では17万を上回り、農・工・商のバランスのとれたまちとなりました。

 こういった安城市の概要を聞くと、安曇野市の現状にも共通するところがあり、近親感を持ちました。また、担当の課長さんが実に熱心で、単なる説明ではない現実味のある話しぶりに引き込まれました。「前課長のやった仕事で、私はそれを引き継いだだけ・・・」とおっしゃるのですが、市民の生活の現場に身を投じ、一市民として我が事のように働く、そんな姿を彷彿とさせるものがありました。「福祉は人なり」を再認識。こういう人は、まわりの人も巻き込んで「人材育成」をしていってしまう人だと思います。
 デスクワーク(市役所)だけでなく、それと平行してフィールドワーク(地域)にも長けたプロデューサー型の自治体職員、私が求めていた姿がありました。

 安城市の地域福祉計画は、「大きく広がれ福祉の輪 みんなで支える地域の輪」を基本理念に、4つの基本方針を掲げています。
1 自分たちのまちは、自分たちで守ろう、創ろう!
2 暮らしを支えるサービスを充実させよう!
3 福祉充実の仕組みを作ろう!
4 みんなで支えあう地域を育てよう!

 これだけ見れば、そのまま安曇野市へ持ってきてもいいような目標が並んでいますが、その中身は安城市ならではのものになっており、ここまで凝縮した文言にまとめるまでには相当の時間と労力、努力があったと思われます。

 今時は当り前にいわれる「住民参加」「住民との協働」、これをほんとうの意味で実現しながらの地域福祉計画づくりとするにはどうしたらいいのか。住民参加の地域福祉会議を立ち上げてみたものの、これまでに経験のないこワークショップ運営の難しさを実感したということです。
 毎月開催で全8回、議題は?とりまとめは?時間は足りないし、堂々巡りの危機もあった。地域の町内会・福祉・事業者などの団体や学生も参加したが、団体への浸透は限定的、一部の熱心な人に頼りがちになる、等々の生々しい現実的な話はもちろんのこと、一から創ることで時間はかかったが、愛着が持てたように思うとか、参加した職員にも大いに刺激になったといった話も聞くことができ、何よりの収穫となりました。