12月議会・小林じゅん子の一般質問〜その1〜

2007年1月10日 15時52分 | カテゴリー: 活動報告

三郷地域の木質バイオマス活用事業の見直しについて

 14日の一般質問をテープ起こしした原稿が手元に届いたのは、年も改まった1月7日のこと。1時間近い質問・答弁のやり取りは、A4サイズで12ページにもなります。
 こうしてホームページや議会だよりにも報告しなくてはならないので、要約するために何度も読み返すわけです。これがとても大事な作業なのですが、実はとってもイヤなことでもあります。なぜか?質問原稿は予め用意していくので問題ないのですが、どんな答弁が返ってくるか分からないので、予測される答弁についての再質問はメモ程度しかなく、シドロモドロになってしまうことが多いからです。

 今回は「言いたいことはナカラ言えたかな、わかりやすく話せたかな」なんて、自分では合格点のつもりでいたのですが、テープ起こしの原稿を読んでみたら、ガックリでした。話し言葉だからある程度は仕方ないにしても、ダラダラ切れ目なく続く文章になって提示されると、自分の頭の中の混乱ぶりを見せ付けられているようで、ほんとに落ち込みます。しかし、このイヤな事後評価が次の一般質問に生きるのだから、やっぱり欠かせないことです。

 以下、「三郷地域の木質バイオマス活用事業の見直しについて」の質問・答弁を、読みやすくまとめたものです。ご覧ください。

【 質問1について 】 私は、9月議会の一般質問において、この事業に対して次のような疑問点を指摘し、計画の見直しを求めた。
 一つには、バイオマス活用の利点ばかりが強調され、安全性や環境に及ぼす影響についての検証が不充分であること。二つには、バイオマス資源となる間伐材やりんごの剪定枝などの見積もりが甘く、安定的な供給ができそうもないこと。三つには、木質バイオマスのガス化技術が実証実験の段階であり、技術的にも採算的にも確立してないこと。
 そしてなにより、すでにこのガス化施設の事業運営会社は設立されており、住民との合意形成を後回しにするような計画の進め方に疑問をもったからであった。

 この質問に対して「計画を見直し、もっとしっかりと市民に理解してもらえるような説明をしていく」という答弁だったが、その後市内各地で開かれた市長と語る会のなかで、計画中止をほのめかす言葉があり、この12月議会においては一昨日の濱議員の代表質問に対して「バイオマス活用事業は方向性としてはよいが、現時点ではあまりに課題が多すぎる。特に収益性の問題が大きい。住民説明もきちんとできていない。一旦中止して検討しなおす」という市長答弁があった。

 私としては、中止は当然のことで、市民にとってもよかったと受け止めているが、そこに「一旦」ということばがついていることが大変気になっている。そこで、お尋ねする。1点目、9月議会以後、計画の見直しは具体的にどのように行われたのか。また、見直しの結果、今後の事業計画の見通しはどのようなものか。

【 産業観光部長の答弁 】
 旧三郷村では三郷村バイオマスタウン構想を計画し、合併後の安曇野市に引き継いだ。「環境に優しいまちづくり安曇野市」として、ブランドを築くチャンスと考えたからである。これまで関係機関、関係住民の皆さんと協議してきたが、木質バイオマスの水素ガス化事業を目指すなかで、その実用化に向けては余りにも検証する課題が多く、国においても、農林水産省、経済産業省、環境省の連携した取り組みが必要であり、時間をかけた検討が必要となった。市としては、今後の取り組みについて、事業の一旦中止を含め、農林水産省と協議をしていくということで進めてきている。

 計画の見直し・検証については、まずは現在ある施設を視察する必要があると考え準備してきたが、前例となる施設は完成したばかりで、この炉の実証にはまだ時間がかかる。また、連続稼働もできない状況と聞き、視察も中止せざるをえなかった。
 また、事業主体である安曇野ブルー水素においては、水素ガスを供給するなどの支援・強力を申し出ていた企業が、「まだ時期尚早であり、実現にはもう少し時間をかけた検討が必要だ」との理由により、この事業から手を引いてしまったということがある。

 いずれにしろ、この事業は環境保全や今後の新しいエネルギー開発として大事なものと考えているので、建設は中止となっても、この内容については十分に検討をして、実際にできる見通しがついたならばやっていきたいとうことである。

【 再質問 】
 市長答弁では収益性のことが一番大きいということであったが、収益性に関わっては私も9月議会で、原材料の調達にしても、それが不足した場合はコスト面から建築廃材など入れるようになりかねない、問題であると指摘している。市として、収益的にも無理があるという判断ができていなかったことは非常に残念に思うが、どうか。

【 産業観光部長の答弁 】
 水素ガスを買う、燃料電池として使う、そういう企業があっても、まだ全部を水素ガスで賄うという段階には至っていなかった。また、ガソリン等も値上がりして運送コストも高くつくようになり、こういう判断をせざるをえなかった。

【 再質問 】
 既に設立されてしまっている安曇野ブルー水素有限会社は、今後どのような扱いになるのか。

【 産業観光部長の答弁 】
 これは市で出資している会社ではない。市で出資しているのであれば別だが、これを解散するかどうかについては、その出資のもとが考えることである。しかし、市としても無責任なことはできないので、相談には乗っていきたい。

【 再質問 】
 無責任にならないようにと言いながら、そこには「民間企業がやることだから」という甘えがあり、新エネルギーというような、政府の方針に乗っかっていけば補助金が出るというところで、非常に安易に計画が進んできてしまったのではないかと思う。
 今後も、この計画はゼロに戻ったわけではなくて「必要な事業であるから、時間をかけて見直して再提案する」とのこと。となれば、現状ここまでやってきたことに対する反省がきちっとなされないと、今後またいろいろな問題が出てくると思うが、どうか。

【 産業観光部長の答弁 】
 安易にやったというような経過ではなくて、それはこれからやっていくなかでは必要になるのではないかと思う。今後については、やはりこれが先へ進まなかったということでは、反省点は多いと思う。そういうことを検証しながら、今後につなげていきたい。

【 再質問 】
 反省することは多いという答弁だが、具体的にどういう点を反省して進めていくつもりか。

【 産業観光部長の答弁 】
 反省するところは、「進まなかったということ」それが反省する一番の点である。したがって、その中では、どういう形の進め方、時間の持ち方、時期の設定の仕方、そういうところには反省もある。また、住民の皆さんから意見が出たときに、どういう形で対処するとか、どういう形で検証するのかという、そういうことが素早くできなかったところも主な反省点になると思うので、今後に生かしながら進めていきたいと思っている。
※次ページへ続く