広報特別委員会の視察研修は県内で

2007年2月19日 16時47分 | カテゴリー: 活動報告

千曲市議会と飯田市議会を視察

 安曇野市議会だより第5号、そろそろ皆さんの手元に届いているころだと思います。ご覧いただけたでしょうか。今回は各会派の代表質問があり、一般質問は18議員で9ページ、委員会の視察報告も3件ありで、28ページという大部なものになってしまいました。
 一般質問が活発に行われるのはよいことですが、それだけにページを割くわけにもいきません。それに、詳しい内容を掲載したからといって、読んでもらえるとは限りません。文字数ばかりが多いと、逆に敬遠され読んでもらえないということも考えられます。
 今後は議事録検索システムを導入する予定なので、市議会だよりの記事はもっと圧縮して、詳しい内容を知りたい人には議事録検索システムを利用してもらったらどうか、そんなことも検討しているところです。

 そこで、今回の視察研修は、議会広報誌とITを活用した広報の連携について学ぼうということで、千曲市議会と飯田市議会を訪問することにしました。
 千曲市議会は合併して3年余り、合併したばかりの安曇野市議会と共通する課題があり、参考になるのではないか。一方の飯田市議会は、自治基本条例を議員提案で作ってしまうような成熟度の高い議会で、学ぶべきことが多いのではないか。そんな期待を持って視察研修に出掛けました。

◆千曲市議会
○議会だより
 印刷媒体の議会広報誌として年4回発行。
 議員広報特別委員会が編集。
 安曇野市議会だよりとほぼ同じ体裁。
 表紙・裏表紙カラーで他ページは2色刷り。
 毎号おおむね20ページ。
○市議会ホームページ
 電子媒体による議会のあらましを市内外へ随時情報発信。
 議会事務局が市のホームページに議会情報を出している。
 (議会製作による独自のホームページではないので、充実度はイマイチ)
 議事録検索システムがある。

 千曲市議会といえば、合併の在任特例で旧市町村の議員が全員市議として残り、議会リコールの住民投票にまで発展し、事実上の議会解散に追い込まれたことは、皆さんご存知のとおり。当時、議会の閉鎖性が批判の的となった千曲市議会は、その苦い経験を議会運営に活かし、市民に開かれた議会をめざし成果をあげてきた。
 その一つが地元ケーブルテレビ(CATV)による議会の生中継と再放送。それも、本会議や一般質問だけではなく、常任委員会も含めた全日程を公開放送している。(安曇野市議会では一般質問のみ生中継・再放送。)
 千曲市ではCATVの普及率は60%程度。議場へ傍聴に訪れる人は少ないが、CATVを見たという市民からの反響、手ごたえはかなりあるとのこと。今後は、インターネットTV中継も取り入れたいと意欲的であった。

 議会だよりには、「決まった事しか出ていない」「議論の中身が見えない」「市民生活に身近な視点・論点がない」などの批判や不満が多く寄せられるが、CATVの委員会中継放送やインターネットTV中継、画像配信などは、そういった批判や不満にかなりの程度応えることができると思う。また、議員の立場からすると、市民の目が常に注がれていると意識することで、議員も勉強し資質を磨く努力をせざるを得なくなるわけで、その点一つとっても議会公開の意義は大きい思う。

◆飯田市議会
○議会だより
 印刷媒体の議会広報誌として年4回発行。委員会活動の周知が中心。
 議員だより編集委員会の編集・監修のもと、議会事務局担当者が作成。
 A4判10ページ建て、全ページ1色刷り。
○市議会ホームページ
 電子媒体による議会のあらましを市内外へ随時情報発信。
 議会事務局が市のホームページに議会情報を出している。
 (議会製作の議会独自のホームページではないが、事務局の担当者が熱心に取り組んでおり、豊富で新鮮な情報が充実している。会派のページにリンクしているのもよい。)
 議事録検索システムがある。

 本会議よりも実質的な議論、審議をしている委員会こそCATV中継放送しようと考えた千曲市議会。飯田市議会も同じ考え方で、委員会活動を詳しく知らせることに重点を置いた議会だよりに改編し、1年が経過したところ。委員会審議を中心に、細部にわたり詳しくわかりやすく、また読みやすい工夫を凝らしながらまとめられている。
 「一般質問は議員の晴舞台」とも言われ、議会だよりが一般質問中心になってしまう傾向が強い。安曇野市の議会だよりも一般質問が毎号10ページにも及ぶ。
 それが飯田市議会だよりでは、たったの1ページ。20人ほどが行う一般質問の、その項目だけを答弁は省略して掲載している。省略することにした理由は、60〜70%普及しているCATVの中継放送があること。もう一つに、地元新聞2社が一般質問の次の日には詳細な報告記事を掲載するので、1ヶ月以上も後になって出てくる議会だよりに載せたところで読みたがる市民はないだろうという判断。
 加えて、質問項目がわかれば議事録検索システムでより詳しいことを知ることができる、補完する仕組みが用意されているので、思い切って省略したということだ。

 話は自治基本条例(議員提案で制定)にも及び、開かれた議会運営をうたった第23条「 市議会は、市議会が保有する情報を公開するとともに、会議及び委員会等を公開し、並びに議会活動について市民に説明することにより、市民との情報の共有に努めます」これを実現していくためにも、議会広報誌やホームページでの情報発信には力を注いでいることが感じられた。
 特に印象的だったのは、「議会の独立性堅持」の気概を持って議会・議員を支える議会事務局の姿勢の素晴らしさ。議員提案で自治基本条例を制定した飯田市議会の成熟度。どちらも、さすがだと思いました。