安曇野菜園、6期は3800万円の赤字

2009年8月19日 21時58分 | カテゴリー: 活動報告

旧三郷ベジタブル黒字化計画、初年度でつまづく

 安曇野市のトマト栽培第三セクター「安曇野菜園」(旧三郷ベジタブル=西山馥司会長)の第6期決算が3800万円の赤字となる見通しであることが、本日開催の議会全員協議会で報告されました。
 報告書はA4版3ページのあっさりしたもの。少なくとも昨年の同期の報告書には「産業観光部」と書かれていましたが、今回は産業観光部でもなく安曇野菜園㈱とも書かれておらず、報告者不詳、実にイイカゲンな印象を受けました。
 西山会長と三澤専務の説明は「言い訳」に終始しイイカゲンそのもの。そのグダグダした説明に腹が立って仕方なかった私は、確信犯的イイカゲンなデータを見落としていました。(上の表の赤枠の中)

 今日になって、よくよく見てみたら「何だこりゃ!?」という数値です。農政課長に確認したところ、菜園側の説明は「上半期決算後に計画生産量を見直した。その時点での実績を計画値とした」というものだったそうです。これは昨年とまったく同じやり方、言い訳です。達成率を上げるために、現実に合わせて計画値を変えたデータなど、何の役にも立ちません。それは菜園側もわかっていたのでしょう、さすがに気が引けたので9月から3月までの達成率(計画対比)は空欄にしたのではないでしょうか。

 よく「数字はウソをつかない」と言いますが、その数字に「強引にウソをつかせた」のは経営陣の無責任体質としか思えません。とにかく、会社が崖っぷちに立たされている時に、こんなどうしようもない報告書を平気で出してくるなんてありえません。腹立たしいことこの上なく、これ以上書くと、わたし自身がどんどん感情的になってきそうなのでこれぐらいに抑えて、以下「三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会」の横地泰英さんの報告に譲ります。

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安曇野菜園、6期は3800万円の赤字
〜旧三郷ベジタブル黒字化計画、初年度でつまづく〜

 安曇野市のトマト栽培第三セクター「安曇野菜園」(旧三郷ベジタブル=西山馥司会長)の第6期決算は、3800万円の赤字となる見通しが、09年8月18日開かれた安曇野市議会全員協議会で報告された。08年9月〜09年8月の同社第6期は、中期経営計画の初年度。省費用型生産で初めて黒字化する計画だったが、しょっぱなからつまづいた。

 西山会長(副市長)、三澤専務らの説明によると、①昨年9月、葉カビ病が発生②今年4〜5月、湿度減少で花芽に影響③6月、急な天候変化で花芽4分の1消失。これらの影響で例年より遅く8月まで収穫を続け、黒字の主力になるはずだったプラムを抜いて植え替えせざるを得なくなった。ラウンド、ルビーを含めた三品種で3億7888万円を見込んだ売り上げは、78%の2億9586万円に減った。

 西山副市長は「毎回おわびの繰り返しで申し訳ない。第7期めざして慎重に対応し、全力を尽くす」など陳謝した。3番目に質問した小林純子議員は「売るトマトがない危機的な状況だ。資金繰りはじめ、経営全体に疑問が多い。市が損失補償契約している金融機関からの借り入れは25年までにゼロにする約束なのに、昨年4月1500万円も借入を増やしていた。とんでもないこと。資金繰りと中期計画の見直し、7期の見通しを明らかにせよ」と迫った。

 三澤専務は「中期計画に基づいてしっかりやる。無理な数字ではない」などとラフな説明。二木・市産業観光部長は「損失補償枠内の融資については、事前に市と協議するよう、さきごろ市長から菜園に話をした」などと答弁した。

 安曇野市議会はこれまで、全員協議会の限界もあり、三郷ベジタブルをはじめとする三セク問題で生ぬるい対応が目立った。この日は草深温議員、小林紀之議員、松澤好哲議員などが次々に質問し、①赤字続きで資金繰りはどうなっているか?②8月末の6期決算を見て重大判断をするとの市長約束があるが?③トマト栽培には根本的に無理な施設ではないか?④見通しもない泥沼状態ではないか?など強い口調で説明を迫った。

 しかし詰めは甘く、中には「この事業の目的が地域活性化なり、若者に雇用を生むものだったのなら話は別だが」などと、きな臭い発言もあった。三郷村選出の議員も「地元として10万安曇野市民に申し訳ない。若い職員が育ってきているのが希望だ」などと異例の発言をした。
(報告・横地泰英)