決算審議は政策の事後評価であり予算編成の基本

2009年9月28日 23時35分 | カテゴリー: 活動報告

08年度安曇野市一般会計歳入歳出決算に反対

 決算を認めないといったところで、執行されてしまった予算は変えることはできません。しかし、問題があれば、それを指摘して後年の予算執行に役立てる、それが決算の意義だと考え、今回の08年度安曇野市一般会計歳入歳出決算に対してあえて反対の立場をとりました。以下は、わたしの反対討論です。

◆08年度安曇野市一般会計歳入歳出決算に対する反対討論
 2008年度安曇野市一般会計歳入歳出決算に対して、反対の立場から討論します。
 決算は、市の施政方針、当初予算で示された重点課題の結果に対する事後評価であり、将来にわたってより効率的な行政運営を行うための予算編成の基本となるものとして重要な意味を持ちます。
 決算を認定しないからといって、執行されてしまった予算は変えることはできないことはよくわかっていますが、しかし、問題があれば、それを指摘して後年の予算執行に役立てる、それが決算の意義だと考え、あえて反対討論とします。

 それは、安曇野市の財政規模と良好な財政状況から、大きな問題でありながら対応が先送りされている安曇野菜園、三郷農業振興公社、ファインビュー室山の三つの第三セクターの問題です。

 安曇野菜園については、トマト栽培施設の指定管理者として指定され営業していますが、開業当初からの経営不振のため施設使用料の未払は2億円以上に上っています。当初年間7138万円だった施設使用料は昨年から年額2500万円に減額されたうえ、支払い猶予になっているため市の予算にも計上されていません。また、市が損失補償している2億5000万円は4年後には借入残高ゼロにしなければならないところを、08年度には市に何の相談もなく1500万円の借り入れをして借入残高を増やしています。市の財政に大きな影響があるこんな大事なことが、成果報告書にはまったく記載されていません。

 三郷農業振興公社については、堆肥センターの指定管理者として指定され営業していますが、こちらの経営も危機的状況にあるにもかかわらず、市が負担した修繕費がいくらだったかしか報告されていません。指定管理料をいくら払っているかも明記されておらず、成果についてもなんの記述もありません。

 やすらぎ空間施設活用事業として、指定管理で運営している「こむぎ亭」についても、これまた成果報告書にまったく記載されていません。

 これらの問題は、いうまでもなく事業の内容が問題なのですが、決算書や成果報告書に決算額やそれに関連した記述がなければ、「何もなかったこと」になって、問題を俎上に載せることさえできないのです。

 主要な施策の成果に関する報告は、地方自治法により、議会に提出することが定められている書類です。このようなイイカゲンな報告ですますことは許されません。成果とは、プラスのものだけではないのです。予算執行によって成し遂げられたことはもちろん、成し遂げられなかったことも含まれるのであり、成果報告書にも記載されていなければなりません。いいことだけの報告書では客観的な判断はできないからです。客観的な判断がなければ、その結果を今後に生かすことはできません。

 以上、反対討論とするとともに、主要な施策の成果に関する報告についての認識を改め、その結果が今後の施政方針や予算編成に反映されることを強く要望しておきます。