仙台市・非常勤行政委員が時給換算で177万円受給

安曇野市ではどうなっているのでしょう

 「小林さん、安曇野市ではどうなんですか?」と電話がかかってきました。今朝のテレビ朝日スーパーモーニングで、「仙台市・非常勤行政委員が時給換算で177万円受給」とセンセーショナルに報じられたので、安曇野市の場合はどうなんだと気になったそうな。
 教育委員や選挙管理委員、農業委員など非常勤行政委員の報酬については、滋賀県でも訴訟になっており、昨年1月には行政委員の月額報酬は違法として、支出差し止めを命ずる大津地裁判決が下りました(滋賀県は控訴していますが)。その時に、わたし自身も安曇野市はどうなっているのだろうと思って調べてみたのが、以下の条例であり、金額です。

安曇野市特別職の職員等の給与等に関する条例
 この条例の第10条には「前条の規定にかかわらず、その年度又はその月のうち全く職務に従事しない者には、その年度又はその月の報酬は、支給しない。」とありますので、今回の仙台市の例にあるような年間41分間しか勤務していない委員に、報酬が満額支給されるようなことは、安曇野市ではあり得ません。仙台市の条例には、この10条のような規定がないのです。
 さて、金額ですが、大津地裁判決では「選挙管理委員ら非常勤の行政委員の報酬が、月に数回だけの勤務なのに条例で月額20万円と定めているのは地方自治法に反する」ということでしたが、安曇野市の選挙管理委員の報酬は月額39,000円です。そして、稼働しない月は支給されないということですから、妥当な金額ではないかと思います。市民のみなさんは、どう思われるでしょうか。

●非常勤の特別職の職員に支給する報酬
教育委員会
委員長 月額 94,700円
委員  月額 69,200円

選挙管理委員会
委員長 月額 51,000円
委員  月額 39,000円

農業委員会
会長      月額 100,000円
会長職務代理者 月額 66,600円
副会長     月額 56,600
委員      月額 49,100円

固定資産評価審査委員会の委員
委員長     日額 9,500
委員      日額 9,500
固定資産評価員 日額 9,500

以下はすべて 日額 6,700円 4時間以下 3,500円
総合計画審議会委員
地域審議会委員
行政改革推進委員会委員
差別撤廃人権擁護審議会委員
情報公開・個人情報保護審査会委員
公の施設指定管理者選定委員会委員
特別職報酬等審議会委員
国民健康保険運営協議会委員
環境審議会委員
商工業振興審議会委員
農業振興地域整備促進協議会委員
明科地区森林委員会委員
長峰山森林体験交流センター運営委員会委員
都市計画審議会委員
国民保護協議会委員
防災会議委員
学校給食センター運営委員会委員
社会教育委員
青少年健全育成審議会委員
文化財保護審議会委員
貞亨義民記念館協議会委員
公共下水道事業運営協議会委員
まちづくり審議会委員
明科町総合開発審議会委員
その他の委員

専門委員※
予算の範囲内で任命権者が定める額

その他特別職の職員※
予算の範囲内において他の職員との均衡を考慮して任命権者が定める額

※の委員、職員については「予算の範囲内で」「他の職員との均衡を考慮して」と、アバウトなのがちょっと気になります。