本庁舎建設事業費を削除する予算修正の動議(その1)

2011年4月20日 00時18分 | カテゴリー: 活動報告

平成23年度安曇野市一般会計予算をめぐって

 遅ればせながら、安曇野市議会3月定例会の最終日(3月22日)の報告です。この日は予算の修正案を提出したので、詳しい報告をしたいと思っていたのですが、「詳しく」と思えば思うほど、なかなかまとめることができず1ヶ月が過ぎてしまいました。(その1)(その2)と2ページにわたっていますので、両方をご覧ください。

 議案第22号 平成23年度安曇野市一般会計予算の予算議案に対し、松澤議員ほか6人(私小林と、荻原議員、下里議員、山地議員、、吉田議員、猪狩議員)で予算修正の動議を発議しました。
 修正予算の提案理由は、「国難ともいうべき大震災に直面し、国を挙げて震災後の復興支援していかなければならない時である。市民の暮らし優先の市政を行うことはもちろん、復興支援にも安曇野市として対応していくためにも、本庁舎建設をどうするのかという市民合意の形成が重要である。このような状況にあっては、本庁舎建設事業費の執行を急ぐことは賢明とはいえないので、一旦その予算を予備費に移して計上するよう予算の修正を提案する」というもの。説明は松沢議員が行いました。

 この提案説明のあと、修正案調査のため暫時休憩となり、その後修正案に対する質疑が行われました。黒岩議員、宮下議員、丸山議員の3名が質疑しましたが、「本庁舎建設事業費がすべて削除されているが、そこに含まれている明科総合支所の改築事業もするなということか」、「本庁舎建設推進課の仕事も無くなることになるが、どうするつもりか」、「市の借金が933億円もあるから基金を増やせと言ってきたのに、本庁舎等建設基金1億円まで削減するのはなぜか」といった質問ばかりで、修正予算提出の趣旨を正面から問うものはありませんでした。

 質疑のあとは、いよいよ討論です。賛成、反対、議員がそれぞれ意見を述べました。修正案に賛成の討論は下里議員、吉田議員、猪狩議員、荻原議員、そして私小林じゅん子の5名。反対討論は小松芳樹議員、松尾議員、小松洋一郎議員、平林議員、黒岩議員、浜議員の6名。これだけ数多くの討論が行われたのは、安曇野市議会としては未だかってなかったと思います。
 この予算修正案は、残念ながら採決した結果「賛成少数で否決」となりましたが、現在進行中の本庁舎建設に反対する7議員の意思は明確にすることができたので、それだけでも意義あることだったと思っています。

 それぞれの議員の主張が確認できるように、11人すべての討論の概要を記しておきますので、ご覧ください。

【小松芳樹議員・反対】安曇野市の要となり、行政の仕事がやりやすい環境とスピーディーな対応をするためにも本庁舎が必要である。本庁舎建設事業費を予備費へ回して、その予備費の使い道も明確にしないということでは、この修正案には大きな矛盾があると思う。当初予算どおりとすべきだと思うので、この修正案には反対する。

【下里議員・賛成】大震災の復興支援に向けて、自治体が率先をして行うことが大事であり、この際、合併特例債を凍結して、復興支援に寄与するということは、一つの考え方であると思う。市長は、耐震性のある庁舎を建てなければならないと言うが、広大な地域である安曇野市であるから、一極集中型では人命救助どころか、自治体そのものの機能も果たせない恐れがある。今、本当に本庁舎建設が必要なのか、市民の声を聞いてよく考えていくべきときではないか。そのためにも、本庁舎建設事業費を予備費へ回して、じっくり考えていくべきではないかと考え、賛成する。

【松尾議員・反対】今、私たち安曇野市10万の市民のために、実施計画に基づいて予算案が出ている。この予算案に基づいて粛々と実行すべきものである。震災を目の当たりにして、危機管理上、早急に本庁舎建設をしなければならないと痛感している。震災に対して安曇野市として、できるだけの支援は惜しまない、というのは当然のことと思う。したがって修正案には反対である。

【吉田議員・賛成】本庁舎建設の議論にあたって、国の政治の見通しが必要。国の財政状況を見ると、来年度末には1,000兆円を超す借金となる。それに加えて、今般の大災害をかんがみたなかで、大多数の市民は本庁舎がなくても不便を感じていない。それは先頃行われたアンケート結果からも明らかである。国に頼ることなく、これから着実に貯金をして行っていく、これが庁舎の建て方の基本である。今は本庁舎建設事業費を予備費に充てて、将来的には自由に使える形にしておけば問題ないと思う。よって、修正案については賛成である。

【小松洋一郎・反対】庁舎を建てるか否かということについて、非常に多くの時間をかけて検討し、議会も行政も市民も含めて、合併特例債を使っての建設に向けて粛々と進めてきている。今回の災害を教訓として、我々10万の都市、命を守る、これを核として本庁舎を早く建設し、いかなる災害にも市民のよりどころとしていきたい。復興への支援策は人道的にいち早く粛々と進めているのであり、今回の災害と庁舎建設を切り離して考えるべきではないかと思う。よって、予算案の修正動議については反対である。

※次ページへ続く