調査報告内容に疑問を提起/三郷の産廃施設防音壁

2013年9月6日 21時47分 | カテゴリー: 活動報告

 ~市民ネット横地泰英さんから届いた傍聴記です~

調査報告書の図面と寸法の違い

調査報告内容に疑問を提起/三郷の産廃施設防音壁
一般質問で小林純子議員 審議一時ストップ、市側陳謝

 安曇野市の9月定例市議会は2013年9月3日、2日目の一般質問が行われた。小林純子議員は市民環境部が公表した三郷北小倉の廃棄物処理業・増田建設産業の防音壁強度調査結果について、外壁の調査数字に複数データが混在し、寸法調査の写真がないなどの疑問を提起した。市の説明ははっきりせず、審議は一時ストップ。写真がなかったことについて、市は陳謝した。

  調査報告書は8月27日、環境経済委員会と全員協議会に提出された。松本市の建築コンサルタントに委託し、6月11日と8月1日に現地調査して分析。壁の寸法や鉄筋量、コンクリート強度などを構造計算したところ、県の基準に満たない部分が計17カ所あることが分かった。外壁の安定性については平常時、地震、強風時の転倒や横ずれなどを計算。処理場の西側外壁などについて、強度不足が指摘された。市はこの調査結果を増田建設産業に伝え、十分な強度を確保する改善を求めた。

 小林純子議員はこの報告書について、「西側の防音壁を見ても、不審な点が多々ある。平成25年の県建築指導課では西壁上端は8.5センチ、85ミリ。増田建設産業は10センチ、100ミリ。県の写真が4枚あり、西側最上端は85ミリ。安曇野市の調査でも西側天頂は85ミリだった。今回報告では110ミリ、11センチという数字が出ている。85ミリと110ミリ。どこで測り、なぜ違うのか」と質した。

 小倉市民環境部長は「110ミリは構造計算で出てきた数字。85ミリも県・市・業者とも一致しており、増設壁の中間をコア抜きした部分の110ミリは根元に近い部分であり、構造計算で採用した。これに対し小林議員は「構造計算で使った数字は防音壁実体を把握して採寸する。その現場写真はくあるか」と追及。 小倉部長は「報告書は800ページ以上あり、市議会全員協では示せなかった。写真は当然ある」と説明。小林議員は「担当係長から写真はないと聞いている。調べてほしい」と求め、審議は一時ストップ。約10分後、部長が「報告書に採寸調査写真はなかった。おわびする」と訂正。小林議員は「今回調査は寸法測定一式であり、写真ないのは論外」と迫った。宮沢市長は「担当部任せだった」と答弁。

 小林議員が「基本的におかしい。過去のさまざまな調査とどこがどう違うのか」と質したのに対し、小倉部長は「今回調査は事業者を信頼し、採寸には市も立ち会った。限りなく信頼できる。過去の検証は無視してよい」と説明。小林議員は「85ミリと110ミリの数字がある。市廃棄物対策課が着目しないのはおかしい。二つの数字があるなら、より厳しいほうを採るべきだ。県、市、住民、一致しない部分は再検討が必要だ」と主張。「報告書には17の〝アウト〟がある。県や業者に要望するだけでは済まない」と締めくくった。市側は「調査したのは専門家、エキスパート。信用できる」と述べ、かみ合わなかった。