市民主導で「松枯れ対策と里山再生等を考える研究学習会」スタート

2014年2月6日 00時09分 | カテゴリー: 活動報告

~広がる被害、農薬の空中散布への不安、伐木し再生可能エネルギーへの期待~

2013年12月26日松本タウン情報が報じた第1回「松枯れ対策と里山再生等を考える研究学習会」の様子

 昨年の12月定例議会では、松枯れ対策について多くの議員が一般質問で取り上げ、この問題が一気にクローズアップされたかたち。私も「松枯れ対策を循環型エネルギー利活用につなげる」という観点から質問しました。

 安曇野地域では平成12年度に被害が確認されて以降、年々被害は増え、平成18年度には前年比5.3倍と激増しました。その被害量は平成14年度の261㎥に対して平成24年度は4,784㎥で、この10年で18倍になっています。
 松枯れ対策としては、これまで主として伐倒薫蒸処理を行いそのまま山に放置する方法が採られてきました。しかし、平成22年度にはついにその費用は1億円にも達し、合併後の8年間でみると5億5千万円もの予算を費やしたにもかかわらず、被害の拡大を食い止めるに至っていません。

  そこで、被害木を含めた赤松の70%以上を伐採搬出し、赤松林を針広混交林などに樹種転換する更新伐を進めていくことになりました。更新伐事業では伐採した木を搬出する経費まで補助対象となるので、県のFPプロジェクト・バイオマス発電所向けに被害材を出せるという目論見もあり、素早い取り組みがされました。並行して公共施設に薪ボイラーを導入するなど、被害木の有効活用の道を探っています。

 現在、激甚地である明科地域で更新伐が進められていますが、西山・山麓線地域にも松枯れが急速に広がっています。取るものも取りあえず今年度は伐倒薫蒸処理を実施していますが、被害は全市に拡大している状況です。

 森林面積が61%を占める安曇野市の地域性から、森林資源こそ最大の資源ととらえれば、松枯れ被害さえも逆手にとる形で、その対策の新たな展開として更新伐事業を始め様々に取り組むことは、循環型エネルギーの利活用を進める施策としても重要かつ有望であると考えます。農林部がリードして部局横断的に取り組むことで、また市民をも巻き込みながら協働のまちづくりとしても、松枯れ対策の安曇野モデルが見えてくるのではないでしょうか。

 実際にそのような住民主導の研究学習会が立ちあがり、活動が始まっています。安曇野市明科支所で2014年1月25日(土)、「第2回松枯れ対策と里山再生等を考える研究学習会」が開かれました。明科の更新伐事業に関わった市民らが呼びかけ、70人近い人たちが集まりました。広がる被害が報告され、農薬の空中散布への不安、伐木しエネルギー源として利用することへの期待などが次々に語られました。

※「松枯れ対策と里山再生等を考える研究学習会」のレポートは次のページをご覧ください。