第2回議会報告会が5月22日に開催されました

今回の議会報告会アンケートには自由記入欄がない!

~議会の体面を取り繕うような議会報告会はいらない~

 「とにかく一度やってみてから(考えればいい)」という、ある意味「気楽な」考えが大勢を占めるなか試行錯誤でやってみた議会報告会は、実に多くの課題を残したと言えます。
 第2回の報告会に向けて、さあ、どうする!
2014年5月24日 議会報告会をいかに市民のものとするか より)

 これは、ちょうど1年前のレポートの最後に書いた文章ですが、「第2回の報告会に向けて、さあ、どうする!」は、結局どうにもなりませんでした。
 9月の決算議会の後に第2回の議会報告会をと、(当時、議会改革推進委員長だった私は)切望していましたが、それもならず。市内5会場で開催したものを、今回はたったの1回。
 「議員が議会活動の状況を市民のみなさまに報告・説明するとともに、議会活動や市政全般にわたって、自由に意見交換をする貴重な機会と位置づけています」と広報した前回と打って変わって「3月定例会の報告を中心に、ご意見を伺います」。
 意見交換から意見を伺うだけになり、「様々に意見が出そうな場合は、議長の発言をもって打ち切りとする」という筋書きまで申し合わせ。

 「新庁舎ができた」のだから「1回でいい」とする考えの議員が多かったため1回になったのですが、そんな理由は屁理屈にすらなっていません。大勢を一堂に集めて一方的な形の報告会をすれば、市民から議会批判は出にくくなると考えて、今回のようなやり方にしたのでしょう。
 それでも100人以上の方々が集まっていただけたのですが、私としては市民に背を向けたような議会報告会となってしまったことは、非常に申し訳なく思っています。

 さて、その報告会の実際ですが、今年は委員長だけが報告すればすんでしまうので、委長以外の議員はお任せムードで議会報告会に向けた盛り上がりはまったく無かったです。昨年は5回の開催だったので、ほぼ全議員に報告の出番があり、どの議員も議案書や予算書などを見直し、行政側にも確認を入れるなど、よく勉強していたのとは対照的でした。
 配布資料を読むだけで、それも「議会だより」と同じ内容が多く、プレゼン用原稿も事務局職員に作ってもらうなど、議会の熱意が十分に伝わるものにはなっていなかったのも残念でした。

 そんなわけで、市民の皆さんの意見の方がどれだけしっかりしていたことか。私も「その質問に答えさせて、議論させて」と言いたくなるような場面が多々ありました。以下、1時間にわたって9名の方から質問や提案をいただきました。
1、政務活動費に関する住民監査請求について、市議会の対応はどうなっているのか。
2、職員の育成について
3、大天荘(山小屋)の民間譲渡について
4、農政の課題、農業委員会の改革について
5、穂高支所、三郷支所の建て替えと市財政の課題(多額の公債費)について
6、三郷支所はリフォームして使うはずだったが、建て替えになったのはなぜか
7、昨年は5回開催した議会報告会が今年1回だけになったのは何故か
8、養護学校への教員配置が少ないことや安曇養護学校のスクールバスの不足について
9、議会における政策討論会議の実際はどのようなものか
10、個々の議員の表決の結果を見ると、あまりにも賛成が多いが会派の縛りあるのか
11、議会主催の公聴会をぜひ開催してほしい。

 最後に、来場いただいた方々へアンケートをお願いしたのですが、(左上の写真)ご覧のように、自由記入欄が無いというもので、今回の議会報告会の問題点を象徴しているように思えました。