社会福祉協議会・合併に関する学習会

新しい地域づくりと社会福祉協議会

 「町村合併が行われますと、当該町村の社会福祉協議会も合併をすることが必要となります。社会福祉協議会の合併は形式的に行えばすむものではありません・・・」という書き出しの案内が穂高町の社会福祉協議会からあり、今日はその学集会に参加。(写真は社会福祉協議会のお便りや町の保険福祉課のパンフレット)
 講師は長野県社会福祉協議会・地域福祉課長の美谷島越子さん。「新しい地域づくりと社会福祉協議会」というテーマで講演。サービス利用者と提供者との対等な関係の確立(上からの一方的な措置と受身でやってもらうだけの社会福祉からの脱却)、地域における総合的な支援体制の構築(従来の社会福祉事業に限らず地域住民がサービス提供者にもなりうる)、自助→共助→公助があいまった地域福祉(自助努力→隣近所の助け合い→公的援助・社会福祉)など、社会福祉の基礎構造改革や、地域の再編と社協の再生、2015年の高齢者ケアビジョンなどについて聞きました。私が自分では理解しているつもりでいた福祉について、”基本中の基本”ともいうべき話を聞くことができ大変勉強になりました。
 ただ、これが「社協の合併に関する学習会」だと言われると、ちょっと首を傾げてしまうところもありました。講師の美谷島さんが、県内各地の合併関連の動きにふれて、「住民投票は賛成にしろ反対にしろ理由は問われない。周りの雰囲気でカンタンに決めてしまうような傾向があり問題だ」「知事が自立をすすめる方針ということもあり、合併を否定する向きもあるが、もっと前向きに合併を考える必要がある」などと話されたのは、個人的な話ならまだしも、合併推進の話をしに来ていただいたのではないのですから控えてほしかったですし、「安曇野地域は合併に向け、いい方向で進んでいますね」は社交辞令として、私は受け止めておくことにしました。
 新市将来構想に示された「住民により近い行政/住民と行政の協働の新しい仕組み」は、これからの社会福祉協議会と地域福祉のあり方と共通しており、素晴らしい構想だと褒めていただいたので、最後に念押しの質問をしました。「この構想は合併しなければ実現できないということではなく、自立した場合でもこのような新しい構想で進めていけばよいということですね」に対して、その通りですとのお答えをいただきました。