地域コミュニティーの再生に若い力

ムラ社会とはちがうネットワーク型のつながりを

 合併問題は町づくりや地域の住民自治を中心にすえて考えよう、これが基本。このことは、私もだいぶ前から主張してきたつもり。でも私がいくらそのことを語っても、大した反応はありませんでした。それが、8日の合併講演会で大学院教授である小西先生が話したとたん、その基本が再認識されることとなりました。ちょっとイヤな言葉ですが、権威付けされたということか。
 そういう権威付けとは無縁なところで、地域に根ざした活動を広げている若い人達がいます。こんな人がいるのなら、合併してもしなくても、穂高は大丈夫と思えるほどの、そんな頼もしい人達です。
 古きよき時代の地域コミュニティーは崩壊した、今時の若いもんは自己中心的だと嘆く人は多いですが、封建的なピラミッド型人間関係のムラ社会の部分は崩壊した方がいいのです。これからの地域コミュニティーは、横の関係でつながったネットワーク型になっていくでしょう。若い人達の力は、そこで大いに発揮されていくと思います。このところ、そんな様々な活動をしている方々からのお誘いが幾つかあったので、その中から二つ報告します。

◆穂高町ファミリーサポート・センター設立に向けて
 2月9日のこのページで穂高ファミリーサポート・センター立ち上げについて報告しましたが、その後3月6日には準備会があり、8月からの実施に向けて進んでいるところです。
 このファミリーサポートの”言いだしっぺ”にあたる若いお母さん達に誘われて、13日には三郷村ファミリーサポート・センターを、21日には松川村のファミリーサポート「すくすく」を、それぞれ訪問しました。三郷村は01年から、松川村はさらに前の97年からサービス開始しており、これまでの経験・活動の積み重ねから様々なアドバイスをいただきました。三郷村でも松川村でも、実際に困っている人が目の前にいることで始まったと聞き、福祉の原点を見る思いがしました。「穂高はやっとこれから。うらやましいです・・・」と言うと、どちらの担当者も「行政側が手を差し伸べる形で動き出したので、その後の住民参加や地域で子育てという意識の広がりがイマイチ。穂高町のように、始めから子育て中のお母さんやシルバー世代の人達が関わっていくのは、大いに期待できる。」と励まされました。

◆「ムッレ教室」リーダー養成講座
 「ムッレ教室」というのは、5・6才の子どもを対象にした自然教育プログラム。スウェーデンが発祥の地で、子どもたちが四季を通じて様々な自然にふれ、体でエコロジーを理解し、自然が好きになる。こうした経験から自然を大切にする優しい心が育つ、というのがその理念。
 14日15日の二日間、この「ムッレ教室」リーダー養成講座が穂高町で行われ、私も参加。呼び掛けたのは、これまた若いお母さん達。子どもを野外でのびのび遊ばせたい、そのための場所を確保したい、そうだ森の中へ連れて行こう、とかなりの実践を積んでいる行動派の皆さんです。子連れの受講者が多く、それぞれの地域に帰って、さっそくにも「ムッレ教室」を開きたいという人ばかり、熱気に満ちた2日間でした。
 このお母さんのグループからは、有明の天蚕試験地(県の施設、現在は使っていない)のクヌギ林を、子どもたちのプレイパークとして使えないか相談を受けています。(プレイパーク=子どもたちの好奇心や欲求を大切にし、やりたいことが出来る限り実現される場にするために禁止事項をなくした「自分の責任で自由に遊ぶ」遊び場のこと)相手は町だけでなく県もですから、理解を得るのは簡単ではないと思いますが、ぜひとも実現したいことです。
※写真は雨にもめげず「ムッレ教室」リーダー養成講座