穂高町議会12月定例会・一般質問(その二)

町民会館の印刷機の利用規定について

 この質問については、具体的には「住民がだれでも生涯学習のために使える印刷機を備える」ことを提案していますが、実はその中で訴えたかったのは「生涯学習課の無意識のうちに持っている住民不在の姿勢」であり、それに気付いてほしいという願いでした。このことは理念的、心情的な部分に関わるので議論しにくい問題です。そのため、やはり生涯学習課長とのやり取りはなかなか噛み合わず、町長が割って入るような展開となってしまいました。
 理念的なことの追求だけでなく「利用規定はこうすれば気持ちよく利用できるのでは」というような提案型で説得するのがよかったと、これまた反省でした。

 これで、一般質問は7回経験したわけですが、何度やっても思うようにはできません。今回はこれまでの積み重ねを考えれば、最低のデキではなかったかと正直へこ(凹)んでいます。

◆以下は私の一般質問(2)町民会館の印刷機の利用規定について(答弁を含めた報告は後日に)
 町民会館・生涯学習課の印刷機は、これまで比較的自由に住民が利用できるようになっていましたが、新しく利用規定を定めたことによって、その利用がかなり制限されるようになりました。
 その理由について、町のホームページ「町民の声」に寄せられた質問に、生涯学習課では次のように答えています。「自分で印刷するため原稿のチェックがない事等で一般の利用者が増え、職員の印刷に係る手間(操作を教える)も徐々に増えつつあり、事務にもやや支障を来たしている状況です。印刷機の近くには、端末機も設置されている事から、自由に不特定多数の方の会議室への出入りすることにも問題があると思われます。」というのです。
 そして、こう続きます。コンピュータ入力・館内定期清掃・会議等で、会議室を使用中の場合は印刷をご遠慮いただきます。事前に印刷できるかどうかを、お確かめになってお出かけください。なお、急な会議等でご遠慮いただく場合もあります。ご協力願います。

 以下省略しますが、これではいったい誰のための印刷機なのでしょう。職員が仕事で使うにしても、置いてあるのは公民館です。「生涯学習のまちづくり」「町をあげて学びの体制作り」という基本構想をかかげているにしては、あまりに住民不在の対応ではないでしょうか。
 一般の利用者が増えて、事務にもやや支障を来たしているというのですが、一般の利用者が増えることは歓迎すべきことです。それこそ「生涯学習のまちづくり」につながることです。

 印刷機の設置場所を工夫すれば解決する問題ではないかとも思いますし、それでもなお印刷機利用を制限しなければならないような現状があるならば、生涯学習課の印刷機とは別に、住民がだれでも生涯学習のために使える印刷機を備えるべきだとかんがえますが、いかがでしょうか。