議会12月定例会・一般質問のまとめ

住民にとって使いやすい情報公開制度に一歩前進

(1)公文書公開条例の運用について
 穂高町では99年に公文書公開条例が施行されたが、職員向けの「公文書公開制度の手引き」はあっても周知されておらず、住民サイドに立った運用がなされていない。住民にとって使いやすい制度にしていくためには、職員の意識改革と同時に具体的な方策として、住民向けの分りやすい手引きを作ることや、情報公開に関するホームページの開設、コピーの手数料を無料にするなど提案するが、町の考えは。

⇒町長今やどこの自治体でも、住民あるいは国民の権利として公開請求できることになっているが、職員はまだ対応に慣れていない面がある。指摘された点は反省し、住民に使いやすい運用を図っていきたい。
⇒総務課長職員向けの手引きは全職員に行渡っていいないので、今後は役場内のイントラネット等に掲載し職員の理解を深めていきたい。住民向けには簡単な手引書を作成したところである。ホームページや広報を通じても周知していきたい。コピー代は実費ということで現在20円、職員の手間等もかかるので、当面20円でやっていきたい。

 情報公開は町としての仕事であり無料にすべきであえる。公開文書のコピーだからといって、特別に職員の手間賃を取ることは考えられない。コンビニも10円コピーの時代、県も10円で対応している、せめて10円にできないか、などと再質問。
⇒総務課長合併する町村においては、現在30円から10円までの幅があり調整中である。すぐに10円には出来ない。

(2)町民会館の印刷機の利用規定について
 町民会館の印刷機は、これまで比較的自由に住民が利用できるようになっていたが、新しく利用規定を定めたことで、その利用がかなり制限されるようになった。一般の利用者が増えて、事務にもやや支障を来たしているとのことだが、職員が仕事で使うにしても、置いてあるのは公民館であり、これではいったい誰のための印刷機なのかということになる。印刷機の設置場所を工夫するなど使いやすくする方法はあるし、それでもなお利用を制限しなければならないような状況が残るならば、生涯学習課の印刷機とは別に、住民がだれでも生涯学習のために使える印刷機を備えるべきではないか。
⇒町長生涯学習にかこつけて私的に使った例もあると聞く。大勢の皆さんに気持ちよく使ってもらうには一定のルールが必要。
⇒生涯学習課長印刷機の使用でも生涯学習とは何かと問いながら、モラルをもって使うことが人づくりにつながる。生涯学習課の事務所の中でも、譲り合って使えば支障ない。また、管理台帳をそなえて2ヶ月経過したが、利用者はそれほど変動ないので、現有の機器を有効に使っていけばよいと考えている。

 規制をしているつもりはないというが、利用規定や説明は行政中心で、住民の気持ちを汲んだものになっていないが、などと再質問。
⇒町長そんなに難しい手続きを必要とするようなことはない。生涯学習に関わることをどんどんピーアールしてもらう意味で、自由に使ってもらえばよい。

(3)現保健センターの後利用について 
 新保健福祉センター完成移転後の現保健センターは、住民の要望・アイデアを取り入れ、住民のための幅広い活動に利用する方向で計画することを提案するが、町の考えは。
⇒町長公的施設として価値ある使い方を選びながら検討していく。
⇒総務課長合併後も相当数の職員が残る予定。現庁舎は非常に手狭なので、当面は事務室として使うことを考えているが、新市の形がはっきりした段階で、提案の実現が可能かどうか考えていきたい。