選挙と地区推薦

2005年10月10日 21時37分 | カテゴリー: 活動報告

区などの自治会は選挙に関われない!

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 「これまで、穂高町では地区推薦で議員が決まる事がほとんどでした。そんな選挙は変えたい、政策や人柄・資質を見極めて自分の意志で選んでほしいと訴えつづけた私たちでしたが、なかなか支持が得られず、告示日に至っても票読みは当確ラインすれすれ、厳しい選挙でした。しかし、1123票という結果を見ると、穂高町の選挙に対する住民の意識が、少しづつ変わってきたということでしょうか。
「地区推薦で無条件で議員が決まってしまう選挙はいやだ・・・」
「政策で選びたいけど、ちゃんと政策を訴える人がいないし・・・」
「名誉職感覚で出る人ばっかりでね・・・」
そんな問題意識を持った方々の目に留まり、期待を込めた1票を投じていただけたのかもしれません。」
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 これは、2年半前の初当選のときの活動報告に書いたくだりです。合併した安曇野市の選挙ではどうでしょうか。穂高選挙区では定数9のところ、立候補予定者は10人。豊科や三郷、明科に比べると、やけに少ない。そのうえ新人候補が3人というのもさびしい。夏ごろには新人候補の名前がけっこう挙がっていたのに、どうなってしまったのでしょうか。ここにはやはり、旧態依然とした地区推薦の慣わしが影響しているように思えます。 立候補しようとすると、「区の方ではもう出す人が決まっている」とか、「○○さんでは区長さんや総代さんたちがウンと言わない」といった横槍が入り、断念してしまう人が多いようです。そこで、諦めずに「そうですか。しかし、そういうことでしたら、区の支援は無いものとして、私一人でもやります。」と立候補してしまえばいいのに、残念なことです。

 ところで、この地区推薦(自治会が候補者の推薦をする)は、自治会組織が選挙に関わるということで、公職選挙法違反になりかねません。長野県選管のホームページにも「◆選挙は選挙人個人の自由な意思の表明によって一票を投ずることが、基本原則であり、民主主義の基をなすものです。 ◆ 自治会や町内会は中立な立場であり、いわゆる「ぐるみ選挙」といわれるような、「締め付け」行為などは、行ってはなりません。 ◆あらかじめ特定の人を決めておいて、単にその会合において了承させ、形式的に決定することは、一般に選挙運動となり、事前運動の禁止に触れるものと解されています。」などと警告されています。
 また、「自治会の全部の世帯からの参加がある総会で、一人も反対のない全会一致で決定された場合であるなら『自治会推薦』(地区推薦)という言葉が使える。しかし、全員参加の総会で全会一致ということはまずないだろうから、実質的には自治会推薦という言葉は使えない。」ということも、多くの選管の一致する見解です。

 自治会と選挙は切り離すべきだという声は、選挙のたびに、そして年ごとに多くなっています。この多くの声は「隣近所のお付き合い」のなかに押し込まれ、なかなか大きな声としては聞こえてきませんが、投票行為としては確実に現れてきています。つまり、地区の選挙のお手伝いには参加するけれど、誰に投票するかは別の話、自分の基準で選ぶ、という有権者が増えてきているということです。
 今回の安曇野市議選は、旧町村単位の選挙区が残りますが、4年後の選挙では全市1選挙区になります。『自治会推薦』(地区推薦)など通用しなくなります。政策を伝える努力こそ必要なものとなるでしょう。