こんなことが「あたりまえ」だなんて・・・

市民として・議員として、ためいきが出るようなこと二題

◆(株)アップルランド開発計画のゆくえ
 友人の家のまん前にアップルランドが建つという。旧ドライブイン穂高跡地に、私のお気に入りのモス・バーガーやユニクロのお店も入る、というので喜んでしたのですが、詳しい話を聞いて驚いてしまった。
 家の前に高さ約6m幅約50mに及ぶ建物が立ちはだかることになり、北アルプスの景観は全く見えなくなり、また午後1時半(11月現在)には家の前の市道が完全に日陰となり、午後3時には畑のほぼ中央にあるハウスにも日が当たらなくなるという。
 旧穂高町の「まちづくり条例」により、(株)アップルランドは申し訳程度の説明会を開いたが、矢原区には開発を審査する機関がなく、区長一任の形で建設に同意することとなってしまった。
 友人は、こういった経過を市に訴え、不服の申し立てをしていたのですが、「今朝(12月1日)役場から連絡があり、市の開発審査会の結果、継続審議となりました。今後は、我が家と(株)アップルランドとの間に市が調整役として入り、協議の場を設定してもらえることになりました。」との知らせがありました。
 建築基準法など法的に問題がなければ、条例は努力目標のようなものなので、それによって規制はできないと、市の担当職員は消極的でしたが、開発審査会では慎重な対応をしてくれたので、ひとまずほっとしたところです。

 ところで、旧穂高町には次のような宣言がありました。安曇野市にも引き継いでほしいので、ここに紹介しておきます。

「ふるさと安曇野の景観を守り育成する宣言」
     1990年(平成2年)3月19日議決

一、地域住民は安曇野の美しい景観を守り、育成していく責務があること。

一、地域住民やその他民間事業者による大規模な建築物、屋外広告等に対して、安曇野の美しい景観を損ねるこのないように常にこれを相互に監視、協力していくこと。

一、安曇野の美しい景観を守り育成していくための方策を行政、住民、民間事業者一体となって考えていくこと。

◆検察庁というところ
 12月2日のこと、初めて検察庁というところに行ってきました。(正式には「長野地方検察庁松本支部・松本区検察庁」といいます。)
 ある人から、告訴状を提出するので同行してほしいといわれ、事情を聞けばとても放っておけるような状況ではなく、一緒に行くことにしました。

 どういうことで告訴したのかはさておくとして、検察庁の対応は事務的で「担当者がこれから出てしまうので、今日は受け付けられません。電話で予約してから来てください。」というだけ。
 電話番号を教えてくれるでもなければ、担当者は誰々というのでもない。こちらからお願いしたら、なんと検察庁の封筒を持ってきて、そこに担当者の名前を書いてくれたが、何とも不親切な対応。名刺の一枚も出ないのか?こちらは窓口まで来ているのに「改めて電話で予約して」というのだから、やる気がないとしかいいようがない。

 今回の告訴にまで至る経過を聞くにつけ、弱い者や力を持たない人たちも等しく法のもとに守られると信じる(信じたい)私には、警察も弁護士も裁判所も、そして今日行ってみた検察庁も、いったいどうなっているんだと叫びたくなるほどでした。