安曇野市議会9月定例会の最終日

2007年10月8日 09時31分 | カテゴリー: 活動報告

補正予算に賛成しつつ賛成討論のなかで問題を指摘する

 26日は安曇野市議会9月定例会の最終日。午後1時20分から全員協議会、午後2時より本会議で、委員長審査報告(質疑・討論・採決)、議員提出議案上程(質疑・討論・採決)ということで、2時間ほどで終了、閉会となりました。

 採決にあたって、私は2007年度安曇野市一般会計補正予算・第2号について賛成の意見を述べました(これを賛成討論といいます)。
 予算や決算については、賛成といっても諸手を挙げてということはほとんどなく、今回も補正予算に賛成して賛成討論のなかで問題を指摘する形をとりました。反対の場合も全面否定ということはほとんどないわけですが、問題の在処を明確にするためにあえて反対討論を行うことがあります。

 今回の補正予算については、吉田議員から交流学習センター(図書館)関連予算は疑問だとして反対討論の通告が出ていたので、私はそれを意識して賛成討論を準備しました。 なお、吉田議員は予定していた反対討論を取り下げたのですが、私はそれでも賛成討論を行いました。
以下は私の賛成討論です。

◆安曇野市一般会計補正予算(第2号)に対して賛成討論
 賛成とはいいながら、一つだけ問題点を指摘しておきたいことがあります。今回の補正予算の内容については、先ほどの反対討論の中で述べられたいくつかの問題点に加え、バイオマス利活用推進事業や堆肥センター屋根補修工事など、本来その必要性が充分検討されたうえで当初予算としてあげるべきもので、こうした形で補正予算として出てくることには疑問を感じるということです。

 バイオマスエネルギーの活用も、堆肥センターの屋根補修も必要なことで放っておくわけにはいきませんので、あえてこの補正予算に反対はしませんが、もっと計画性と先々の見通しをもって進めべきだという点は強調しておきたいと思います。
 それから、交流学習センター関連予算についての反対討論は取り下げとなりましたが、それに関しては私は別の意見をもっていますので、その点にふれながら賛成討論といたします。

 交流学習センター・図書館建設を財政問題からのみ判断するのはことの本質を見失うものだと思います。このところ決まって引き合いに出される夕張市の財政破綻は、安曇野市の財政状況とまったく関連性のないものです。漠然とした不安を根拠に、40数億円はもったいないとか、次世代の負担を増すものだ、というのでは本質的な議論になりません。
 10万市民の1%しか利用していない図書館にお金をかけるのはムダだという意見もありますが、ほんとうにムダでしょうか。昨年視察した滋賀県の能登川図書館での話では、当時は町民の2%、約500人位の人が年間10,000冊程の貸出だったが、今では町民の65%、15,000人の登録者、年間300,000冊を超える貸出が見込まれるとのことでした。これまで図書室程度の施設しかなかった安曇野市では、図書館に行こうとさえ思わないというのが現状です。いい図書館があれば利用したい人は多いはずです。

 図書館は、本を読む、貸し出すという機能だけではありません。図書館は、資料や情報、人と人とのつながりを提供することによって、一人ひとりの生きる力を支援する働きを担っています。学習や文化活動のグループ、ボランティア等の活動や調査研究の場として必要な空間を提供し、市民の自主的活動を側面から援助する役割もあります。
 市民のだれもが、安曇野のこの地で、よりよく生き、豊かな暮らしを実現していくためには、生涯にわたっての自己学習が欠かせません。住民の生涯にわたる自己学習を保障する本物の図書館を設置し、運営することは行政の責務であり、安曇野市の次世代を担う子どもたちとっても大きな財産になると考えます。

 以上が私の討論ですが、この討論に対して「委員長の審査報告に対する討論であるから、取り下げになった反対討論について議論するのはおかしい」という発言があり、議長もそれを認めるような議事進行をしましたが、これには疑問があります。採決にあたっての討論は、あくまでも議案そのもについて行なわれるものだと考えるからです。委員会で可決したのか否決したのか、そこだけを争点にしたら議案の本質的な議論が抜け落ちてしまうのではないでしょうか。
 そういうことでいえば、議案について反対討論がない場合、特に賛成討論を求めないまま議事進行するのですが、慣例とはいえこれも考え直す必要があるのではないでしょうか。賛成、反対、意見を表明し、議論の中身が市民に見えるようにしていくことが必要だと思うからです。