安曇野菜園・第5事業年度実績報告書

2008年11月30日 23時08分 | カテゴリー: 活動報告

経営改善計画は過大な目標、そんなにうまくいくはずがない

 11月4日に、担当部長や係長などに「安曇野菜園の株主総会はいつか?」と聞いたのですが、「いやあ、こっちには連絡ないですねえ・・・」みたいにはぐらかされ・・・
 そろそろかなあ、安曇野菜園に直接聞いた方が早いなと思って、会社の方へ電話してみたときには、もう「5日にやりました」というではないか!その次には「決算書ですか?そりゃ、一議員さんだけに先には見せられません」「27日の全協(議会全員協議会)までお待ちください」と言って決算書を出し渋る。
 21日の信濃毎日新聞で「安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)売上高が計画下回る」という記事を目にしてはじめて、20日に環境経済委員会があったと知り、あわてて議会事務局から決算報告資料(決算書そのものではなく、説明資料でした)をもらってきました。

 まずは、当期純損失金額(赤字)を見ました。3,622万円の赤字。6月議会で、西山副市長(安曇野菜園会長)は当期決算予想について「当初計画では3,200万円ぐらいの赤字を見込んだが、2,500から2,700〜800万円ぐらいの間の赤字でおさまるという予想をしている。いろいろうまいことを言っても、二、三カ月後にはハッキリする話なので、カタイところでそんな予想である」と答弁していましたが、「カタイところ」での予想を1,000万円も上回る赤字で、当初計画の数字もクリアできていませんでした。

 そして、次に気になったのは決算の数字そのものよりも、決算報告に臨む姿勢です。売上高について前年度対比を強調し、経営改善計画に示した目標値との対比で説明することを避けようとしているのです。
 実績報告書の2ページに、今期の総売上額は3億9,385万円余で、対前期108,7%、3,169万円の増収となったといいながら、経営改善計画4億3,866万円に対しては約90%にとどまったことにはふれず、「ラウンドレッドとプラムレッドでは、夏場の高温による着果不良の対策を講じたが、遮光処理をしても温室内が摂氏40度を超える高温期に育苗せざるを得なかったことと、8月下旬の冬季並み低日射(400ジュール程度)が原因となって出荷開始が遅れ、8月の販売量が計画を下回った。デリカトマトでは、従来から課題であつた環境制御の難しさから着果不良及び空洞果の発生が防げなかった」と言い訳をしているだけなのです。

 経費についても、LPガスの使用量を30%削減したことは画期的だというのですが、それならこれまでのムダは何だったのかと思いますし、安曇野市に対する施設使用料が7,000万円から2,500万円に減額されたので、地代家賃が62.8%減となったというのも「企業努力」とは別のことです。役員報酬では、常勤役員の減少(1名退職)により対前期24.3%に低減したことになっていますが、新品種導入にあたり常勤役員として招いた人材は、いまだ派遣扱いで「業務委託料」で対応していますから、役員人件費が減るのはあたりまえです。その分が業務委託料に移っただけのことです。加えて、常勤役員であるのに、派遣待遇、役員報酬なし、業務委託料扱いであることに強い違和感を感じます。

 期末仕掛品や棚卸資産廃棄損についても、農産品の生鮮トマトですから、工業製品とは違って金額に評価するのは複雑で難しく、実態を表している数字かどうかは疑問です。

 そしてなにより難しいのは、いつも変らぬ美味しいトマト、高値で売れるトマトを生産し続けなければならないということ。

 とにかく、経営改善計画で示されたのは、一言でいえば売上が毎年5億円以上なければ経営改善は不可能ということですから、今期のこの決算の状況では先々への期待はできません。既存品種のラウンドとプラムの大幅な売上増に加えて、新品種の安曇野ルビーが1億2,000万円以上売れると見込んでの計画は、経営改善に必要な数字に合わせただけの過大なものであって、当然のことスタートからツマヅイタと私は見ています。
 以上、決算書をざっと読んだところでの私の感想です。詳しい分析は専門家にお願いしているところです。

※27日の全協で、この決算について安曇野菜園から説明がありました。その時の様子はあらためて報告したいと思います。

安曇野菜園株式会社 第5期事業年度決算報告資料
 (旧株式会社三郷ベジタブル)