安曇野菜園株式会社に対して情報公開請求

情報公開が適切にされるよう必要な措置は市が講ずるべき

 去年の12月19日、安曇野市の情報公開条例に基づいて、安曇野市第三セクター安曇野菜園株式会社に関する文書(安曇野菜園株式会社第5期決算における仕掛品評価資料、安曇野菜園株式会社経営改善点検評価委員会の会議録、報告書)の情報公開請求をしました。

 公開するかしないか等の決定は、15日以内に通知しなければならないことになっていますが、年末年始を挟むからと延期されて、実際に通知が届いたのは年が明けて1月の13日でした。通知には「請求された文書は安曇野菜園株式会社が所有するものであって、安曇野市が管理しているもののなかには存在しない」との説明が。そういう理由で公開できないということなら、1週間もあれば通知できると思うのですが、どうして3週間以上も待たせたのでしょうか。まったく不可解です。

 情報公開条例第35条によれば、「実施機関は、出資法人等(市が出資その他の財政支出を行う法人であって、市の施策と密接な関連を有する事業を実施するものとして実施機関が定めるものをいう。)の情報公開が適切にされるよう、必要な措置を講ずるものとする。」となっているので、市は第三セクターである安曇野菜園株式会社に対して、情報公開が適切にされるよう、必要な措置を講じなければならないはずです。
 それに、安曇野菜園株式会社経営改善点検評価委員会の会議録、会議資料、報告書等に関して言えば、この委員会には市の職員3名が委員として参加しているので、その職員が所有している可能性があり、所有していない場合でも市(委員)として入手できるはずです。

 所管の農政課の職員は「安曇野菜園が持っているのであって、市には存在しない」としか言わないし、その上の部長は「安曇野菜園の方へ文書で公開請求してくれ」と、まるでやる気がない。「部長、あなたも経営改善点検評価委員会のメンバーなんだから、情報持ってるでしょ」違いますか!!
 いずれにしても、「市が管理しているもののなかには存在しない」の一言ですますことは職務怠慢ではないでしょうか。

 仕方がないので、今日2月2日に安曇野菜園株式会社に対して直接に、一市民として、市に請求した内容とまったく同じ内容で情報公開請求をしました。どこまで誠実に応えてくれるでしょうか。安曇野市公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例の第16条には、「指定管理者は、安曇野市情報公開条例(平成18年安曇野市条例第5号)の趣旨にのっとり、その管理する公の施設の管理に関して保有する情報の開示に必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」とあるのですからね。

※2月10日現在、まだ何の連絡もありません。