市長「まず経営立て直し、行政・政治責任は別」

2009年6月19日 21時56分 | カテゴリー: 活動報告

安曇野菜園トマト問題、議論かみ合わず、問題先送り

 安曇野市議会6月定例会の一般質問。いつものことながら、なかなか思い描いていたような展開にはならず、中途半端で終わってしまいました。今回は副市長に絞って質問しようと思っていたのですが、横から平林市長が口を挟み(副市長にとっては助け舟?)論点をずらそうとするような答弁。こういうところは流石にうまい平林市長。方やカウンセリングマインドの私は、つい「そうですね」とか「そうかもしれない」と応じてしまい、追求の矛先が鈍るのです。まだまだ修行が足りないと反省。
 今回もう一つ重要な質問があり、トマトの方は43分で終了せざるをえず残念でした。もう一つの一廃棄物処分業許可申請の質問も、30分はかけないと獲得目標へは届かないものでしたから、残り17分では無理がありました。(こちらは改めて報告します)

 以下に、三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会の横地さんから、傍聴のレポートをいただきましたので掲載します。(とりあえず安曇野菜園関連の質問のみ)

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市長「まず経営立て直し」「行政・政治責任は別」
    安曇野菜園トマト問題、議論かみ合わず、問題先送り

 
 安曇野市議会は09年6月17日、本会議一般質問を行った。小林純子議員は安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の第6期上半期実績報告と第1次中期経営計画書に基づき、同社がいぜん深刻な経営危機にあることを指摘。その経営責任、さらに行政・政治責任を問うた。
 これに対し代表権のある会長の西山馥司副市長は「期末の数字がどうなるか、生きものだからはっきり言えないが、順調に行けば…」と、不透明な説明をした。
 平林伊三郎市長は、行政・政治責任について「経営責任と同列には論じられぬ。三セク経営にどうかかわるか、全体として考えていかなければならない」と中長期の視点を強調した。市長選が10月に迫るなかで、“再選意欲”が匂うような発言だった。

 小林議員が上半期報告について、「売上が計画の56%なのに黒字なのはなぜか」と質したのにたいし、西山副市長は「仕掛収入の問題があるし…」と自ら切り出し、「ルビーの植えつけやプラムの収穫を8月まで延ばすなどで、4500万円ほど仕掛品が増えた」と説明。
 小林議員は、かつて仕掛品の過大な計上で黒字になった第3期決算が、次の第4期で大赤字に転じたことを挙げ「見かけの黒字は信用できない」と迫り、同社監査役である青木武良収入役の見解を求めた。
 収入役は「正式監査は全期をみたものであり、半期の監査はしていないので論評はいかがかと思う」と述べた。小林議員は「要するに上半期の決算はあてにならないということ、期末まで見ないと分からない」と述べた。

 第一次中期経営計画(中経)について、小林議員は「安曇野ルビーの目標売上高が突出している。20年1月の経営改善計画でも新品種に毎年1億2000万円という過剰な期待をした。中経は、はたして実現可能な数字か」と質した。副市長は「正直言って厳しい。しかし不可能とも言い切れない。9000万円から、うまくいけば1億円ぐらいには…」などと、また語尾不明瞭な説明。
 小林議員は「経営計画では、多くて9000万円。副市長の話は提出した資料と合わない。きちんと経営把握できているか疑わしい」と論評した。中経が強調している「省費用生産型」の経営については、ルビー生産増への期待を述べるにとどまり、経営転換の中身を説明しなかった。

 県公社から借りている土地の取得費1.7億円が、資金繰計画表に入っていない事については「市に損失補償してもらっている2億円余の借入金を返す25年には資金繰りできる」と見通しを説明。小林議員は「1.7億円ぐらい、また借りられるという甘い計画だ。市が損失補償しなければ1.7億円も貸す銀行はない。お話にならない」と批判した。

 経営責任について副市長は「いたく感じているが、中期経営計画を達成したい。途中で投げ出すのはよろしくない」。
 平林市長は「経営責任は十分ある。しかし行政・政治責任は同列に論じられない。三郷のトマト施設は、三セクという形で公費負担したが、三郷村議会の議決を得て村意を集約したものだ。新市がさかのぼって当時の行政責任まで問えない。経営責任をどこまで判断するか。まず経営を目標に近づけてもらうのが先決だ。行政として損失補償、支払い猶予措置をしているが、期待通りにいっていない。プロの企業家を社長に起用することを検討している」と述べた。また「ただちに副市長たる西山を解いて民間に入れて済む問題ではない。本人が個人的に望むなら別だが…」と副市長をかばった。

                    ◆

 市長・副市長の説明は、「第6期決算を見て清算を含め政治判断する」という12月市議会答弁に比べても、むしろ後退が目立った。安曇野市議会では、これまでに7人ほどの議員が三郷ベジタブル問題に触れているが、正面から経営・行政・政治責任を問うているのは、小林じゅん子議員だけだ。20億円を越す事業、税金無駄遣いに対して、あまりの鈍感さだ。(報告・横地 泰英)

 質問の締めくくりとして、「経営責任と行政・政治責任は別ということはない。この三セクの成り立ち、構造上の問題から考えれば経営責任と行政・政治責任は不可分。総務省は、経営悪化した第三セクターの処理策、支援策について方針を出したが、大前提は三セク破たんの「けじめのつけ方」「責任明確化」だとしている。当然のこと。だれも責任を取ろうとしない会社に明日はない。」と語気を強めましたが、通じたかどうか。