安曇野菜園の赤字経営は今後も続く見通し

2010年3月29日 22時05分 | カテゴリー: 活動報告

市は安曇野菜園へ支援継続を表明/破綻処理を回避

市民タイムス2010年3月24日記事
市民タイムス2010年3月24日記事
 昨日23日は安曇野市議会3月定例会の一般質問。わたしは20番目ということで三日目午後の出番となりました。
 今回は、(1)安曇野菜園の経営改善と市の支援について、(2)三郷堆肥センターと三郷農業振興公社のあり方について、(3)生活保護増加に見合うケースワーカーの増配について、の3項目を取り上げましたが、今日はまず(1)安曇野菜園について報告します。

 「7期に入ってからの5か月の売上実績と、その後の2月3月の天候や日照不足の状況から今期の決算を予測すると、計画目標3億9,000万円の売上げは達成できそうにない。4,000万円前後の赤字は避けられないのではなか。経営改善の見通しが立たないなかで、新年度から始まる施設使用料2,500万円の支払いは可能か」との質問に、宮澤市長は「今期も目標達成は厳しい。2,500万円の納付金を歳入に計上したが、大変厳しい状況だ」と説明。続いて村上副市長(菜園社長)からは、その厳しい経営内容について、これまでになく踏み込んだ答弁がありました。
 しかし、「安曇野菜園の経営破綻は何としても回避しなくてはならない。約束していた7億円余の施設使用料の支払いは帳消しにしてほしい。農業開発公社に支払う土地購入代金は市の方でなんとかしてほしい。」そう言っているに等しいムシのいい話としか聞こえませんでした。

 仮に、施設使用料をタダにして、土地購入代金1億7,000万円余を市が負担したとしても、それで安曇野菜園の経営が成り立つとは考えられません。新品種で経営改善を目指すそうですが、この2年間の安曇野ルビーの失敗をどう考えているのでしょうか。新品種を入れても結局、試行錯誤のレベルで終わってしまうのではないかと心配です。(以下、「三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会」の横地泰英さんのレポート)

市、安曇野菜園へ支援継続を表明/破綻処理を回避
 安曇野市の3月定例市議会は2010年3月23日、一般質問があり、小林純子市議がトマト生産の三セク・安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)と、三郷堆肥センターの経営について、市の方針を質した。宮澤市長、村上副市長(安曇野菜園社長)らは、「安曇野菜園を破綻処理する場合、市は15億円以上負担しなければならない。ルビー生産棟で1億円の売上をあげれば単年度黒字も実現できる」と支援継続・破綻処理回避の方針を明らかにした。スタートして6年間、経営計画を実現したことがない三セクがいきなり黒字化するには、いささか説得力を欠く説明だった。

 小林議員は安曇野菜園について「第7期第1四半期(09年9〜11月)の2月報告は『3億9千万円の売上目標はなんとしても達成する覚悟だが、農業だから確実にできるとはいえない』など頼りないものだった。新年度予算に計上した施設使用料(納付金)2500万円の支払いは可能か、など具体的に追及。これに対し市側は宮澤市長が「初めに私から」と答弁。「安曇野菜園の経営再建は重要課題として取り組んできた。第7期は12月まで順調な生産だったが、1〜2月は日照不足、低温で売り上げ減。今期も目標達成は厳しい。2500万円の納付金を計上したが、大変厳しい状況だ」と説明。

 村上副市長は「1月は売上計画の78%、2月58%だった。3.9億円の目標を約4000万円下回る3.5億円だが、6期よりは改善している。昨年5月に中期経営計画を出したが、新たな中期計画を策定する。菜園の累積赤字にあたる繰越利益剰余金は約4億円であるが、来年度から26年間で市に支払う施設使用料(納付金)分を除いた実質の赤字は1億349万円になると説明。県農業開発公社が先行取得した農地(現在は借地している)の購入に1.7億円が必要、損失補償による借入残高が2億円もあるなど経営改善はきびしいが、繰越赤字などを見ると、経営可能と判断する。従業員100名の雇用は無視できない。経営破綻し15億円を超す負担を掛けるより、早急に新たな計画をまとめたい」などと数字をあげて説明した。

 小林議員は「全体説明に対応すると焦点ぼけになるので、施設使用料2500万円について聴きたい。予算計上したのは、支払いの確実性があると判断したからか。かつて予算計上したが支払われず、減額補正した。市はまた減額補正を考えているのか」と踏み込んで追及。村上副市長は「来年3月の支払いなので、いまのところ分からない」と答えた、小林議員は「破綻を避けるための財政支援で市民の負担がかえって増える恐れがある」と指摘。旧三郷村行政の責任問題にも触れた。宮澤市長は「2500万円は契約書に基づき計上した。支払われなかった場合は未収金として繰り越し、さらに不納欠損金で落とすことになるのではないか。負の遺産でも、引き継いだ以上は健全経営に努める。(旧三郷村の)責任問題は今の段階ではコメントできない」と述べた。

 小林議員が「使用料未払いで市民の負担はすでに始まっている。破綻回避でさらに市の財政負担が増え、しかもずっと継続するのではないか」と追及したのに対し、村上副市長は「B棟で1億円の売り上げは、カゴメ関係常勤者の技術で可能だと思う。2500万円を入れても単年度黒字になる」とやや筋違いな答弁。小林議員が「民間ならとっくにつぶれている会社が7年も続いているのはなぜか」と詰めると、やっと「三セクだから」と答えた。宮澤市長は「担い手育成、技術向上、雇用確保など当初目的を掲げたが、計画通りには進まなかった。また三セクの甘さもあった。反省もあろうが15億円以上の負担で市民に迷惑を掛けないようにしたい」と締めくくった。