平成26年度(2014年度)安曇野市一般会計予算に反対討論

2014年3月27日 00時13分 | カテゴリー: 活動報告

安曇野市財政計画のホームページ

~共産党ら4人が市役所本庁舎建設に使う合併特例債25億円に修正案~

 安曇野市合併後の最大規模となる439億6000万円の一般会計当初予算について、共産党安曇野市議団3名と無所属の荻原議員の4人が、市役所本庁舎建設に使う合併特例債25億円を問題として、一般財源(財政調整基金)に振り替える修正案を提出しましたが、賛成少数で否決となりました。

 本庁舎建設については、市議会としては賛成多数で市長方針を議決してきた経過があります。わたし自身は本庁舎建設には反対、今でも別のやり方がよかったと考えていますが、だからと言って既に2階部分まで建設工事が進んだ段階で予算修正してくるのは、あまり意味のないことに思えました。修正理由には「単年度地方債の平準化のため」合併特例債25億円余を削除するとあり、正面から建設費を削除する形になっていないことにも疑問を感じたので、この修正案には反対しました。

 さて、以下は平成26年度(2014年度)安曇野市一般会計予算に対する小林じゅん子の反対討論です。前段で書いた修正案に対する反対討論のあと、現案に対しても反対討論を行いました。

◆2014年度平成26年度安曇野市一般会計予算に対して反対討論を行います。
 平成26年度の市の一般会計予算、439億6,000万円は、合併以来の最大規模の予算であるが、市長は「最小の経費で最大の効果を挙げる市民本位の予算」だとしている。しかし、以下のようにいくつか賛成しかねる点があり、全面的に賛成というわけにはいきません。

 まず、三郷支所整備と交流学習センター及び図書館の基本計画策定に関する予算です。三郷交流学習センター整備については、現在の支所庁舎を耐震改修し整備するよう平成24年3月15日に市民会議より報告がありましたが、その年の6月に合併特例債の活用期限が10年から15年に延長されることになったので、三郷総合支所を解体し、その跡地に図書館を合わせた交流学習センターを建設していきたいと、市長が突然の計画変更したのは昨年12月のこと。

 市民会議が報告書を提出してから1年半の時間的余裕があったにもかかわらず、市民には全く知らせずに秘密裏に計画変更を進めたことになります。市民の意見はこれから聞くということで、急きょ今月29日には市民説明会を開催するとのことですが、わたしたちは説明を聞きたいのではありません。計画変更するというなら、そこも市民参加でやればいいではないですか。協働によるまちづくりを掲げ、地域の課題解決などのため「地域と行政の連携を強化」していく、という市長の基本姿勢に反するものです。市民をないがしろにする形で進められた三郷支所整備と、交流学習センター及び図書館の基本計画策定の予算は認められません。

 関連して、本庁舎建設事業、しゃくなげの湯整備事業、豊科公民館耐震補強・大規模改修事業などにより、旧合併特例事業債の借入総額は、63億8,720万円、対前年22億7,000万円を増額しています。その一方、普通交付税については、現在の「算定替」から本来の「一本算定」に向け、交付額は現状よりもおよそ22億円減るとの予測もあります。
 また、安曇野市公共施設白書によれば、市が保有する施設について維持、管理、更新に要するコストは平成18年から22年までの5年間の投資的経費の平均を大きく上回るとしています。いくら合併特例債の発行期限が5年間延長したといっても、この財政的な現実は変わることはありません。ここは、もっと慎重にハード事業を見直すべきではないでしょうか。

 松くい虫被害対策事業については、従来の伐倒薫蒸による防除に加え、更新伐や被害木の有効活用のために公共施設に薪ボイラーを導入するなど、ありとあらゆる対策に取り組んできました。激甚被害地である明科地域では被害の拡大をおそれて、有人ヘリコプターによる農薬の空中散布を望む声もあることから、松くい虫被害対策事業費には空中散布の費用も計上されています。
 しかしその防除効果が実証されたところはなく、使用される農薬の危険性の問題、環境への悪影響、健康被害等々を考えると、予防原則に従って空中散布は止めるべきです。
 県の指針に従って行う。国の安全基準を満たした農薬だから大丈夫。地域住民の合意があればよい。という、お役所仕事的な進め方ではなく、これまでも力を入れてきた安曇野モデルともいうべき、自然の摂理にかなった方法で進める中長期的な対策に予算を回すほうが、安曇野市のためになります。

 もう一つ、穂高交流学習センター・中央図書館に監視カメラを設置する問題です。図書の盗難等事件発生時に対応できるよう、抑止効果を期待し監視カメラを設置する。ということで496万8千円が計上されています。入り口やロビーに1台、2台つけるというのではなく、 死角が無いように図書館内には複数台設置するということです。
 わたしは、監視カメラ設置に驚いた以上に、この予算について図書館関係者の多くが反対しなかったということにもっと驚きました。
 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供すること、そして利用者の秘密を守ることをもっとも重要な任務としています。その図書館に監視カメラです。図書館に掲げられている「図書館の自由に関する宣言」はどうなるのか。安全・安心が度を越して求められる社会の危うさを、図書館にまで持ちこんでしまっていいのか。市民一人ひとりがよくよく考えてみる必要があります。

 最後に、財政計画についてです。
 平成24年3月に出てから2年たってようやく新たな財政計画が出ました。なんと本日、この本会議の直前に出てきたものです。新年度予算の検討に重要な財政計画がこれでは判断のしようがありません。財政課に聞くと「フツーは3年に一度ですから」とか、「消費税アップがハッキリしてからでないと出せない」など頼りない返事が返ってくるばかりで、2年がたちました。「少なくとも合併後の10年、15年は毎年財政計画の見直しが必要と考えます。また、今回提出の最新の財政計画には、昨年まとめられた安曇野市公共施設白書の内容も反映されていないとのことで、その点も残念です。
以上、私の反対討論といたします。

◆安曇野市の財政計画はこちらでご覧いただけます。
http://www.city.azumino.nagano.jp/gyosei/zaisei/keikaku/zaiseikeikaku.html