安曇野市議会おどろきの会派再編

~小林じゅん子は無会派の無所属議員に~

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15日は市長選、市議選の投開票日でしたが、当落の状況が見えてくるや、会派への勧誘が始まり、特に政党に属さない新人議員お二人は引く手あまただったようです。

16日の午後には当選証書付与式が市庁舎4階の大会議室で行われたので、そのあとの時間に私も注目の新人議員お二人に会って、「すでに会派へのお誘いが各方面からあったと思うが、すぐに入る必要はないので、12月議会か来年の3月議会のあたりまで時間をかけて、どんな会派なのか見極めてから会派に入ったほうがよい」、「会派に入らないと一人では何もできないよ、という言葉に惑わされないように」、「今こうして熱心に勧誘があるのは、議長選挙や委員長のポスト争いに会派の頭数がモノを言うから」等々、お伝えして焦らず慎重に決めてほしいと伝えました。

18日には、新しく選出された議員22人が集まり議員懇談会が開かれました。まずは議長選挙、委員会等の人事について、どのように進めていくかの確認と協議が行われました。 これは前例、先例に従って行われることなので、ほとんどが確認事項を聞いているだけの会議だったのですが、私としてはどうしても言っておかなければならないことがあり発言しました。
「議会基本条例では『会派を結成することができる』として、結成しなくてもよい、無所属議員でいてもいい、という規定になっている。にもかかわらず、『会派を組んでいないのだから、議会運営委員会には入れられない』『会派代表者会議にはオブザーバー参加(発言権無し)』というような不公平な扱いが続いている。議会基本条例や議員平等の原則に従って、会派代表者会には無所属議員の代表も参加できるようにすべき」ということを強く訴えました。

この私の主張に賛同する意見はあまりないなか、新人の遠藤議員が「初めて顔合わせしたばかりで、誰がどのような議員なのかも分からない、どんな会派なのも分からないなかで、そう簡単に会派に入るわけにはいかない。無所属議員はオブザーバー参加ということでは、発言もできないのか」と発言。至極真っ当な意見、よくぞ言ってくれたと私は内心拍手でしたが、その場の空気はまるで動かず、悪しき慣例は何も変わることはありませんでした。

それから数日、週が開けて23日には会派構成が決まりました。
新人の小林陽子議員と遠藤武文議員のお二人には、「時間をかけて慎重に」とお伝えしていたわけですが、「政和会」入りを決めていました。そして、おどろきの会派再編ということでは、「民心・無所属の会」から林孝彦議員が清政会(改選前の信誠会を改称)に移ったことと、改選前の「信誠会」に所属していた平林明議員が無所属となったこと。このお二人をよく知る人にとっては、その意図がわかりにくい会派異動ではないでしょうか。その理由を聞いてみたいところです。

これで、無所属議員は小林じゅん子と増田望三郎議員、平林明議員の3人となりました。

さあ、この会派構成で、正副議長選挙はどうなるでしょうか。だれが立候補してくるのでしょうか。しばらくは、選挙戦の駆け引きでザワザワすることでしょう。10月31日の初議会(臨時議会)で選挙が行われ、議長、副議長が決まります。

以下に新たな安曇野市議会の会派構成をお知らせします。
※敬称略、( )数字は当選回数

◆清政会 7人(代表・小松洋一郎)
宮下明博(4)
小松洋一郎(3)
召田義人(3)
一志信一郎(2)
竹内秀太郎(2)
林 孝彦(2)
山田幸与(2)

◆政和会 6人(代表・平林徳子)
平林徳子(4)
内川集雄(3)
坂内不二男(2)
松枝 功(2)
遠藤武文(1)
小林陽子(1)

◆公明党 3人(代表・小松芳樹)
小松芳樹(3)
藤原陽子(3)
中村今朝子(2)

◆日本共産党安曇野市議団 3人(代表・猪狩久美子)
猪狩久美子(3)
井出勝正(2)
臼井泰彦(1)

◆無会派(無所属) 3人
小林純子(4)
平林 明(2)
増田望三郎(2)