第4期安曇野市議選の結果から見えること

2017年11月10日 10時16分 | カテゴリー: 選挙

~地元出身候補への投票行動 弱まる傾向強まる~

安曇野市長選挙・安曇野市議会議員一般選挙の投票結果(平成29年10月15日執行)を参照しながら、「第4期安曇野市議選の結果から見えること」ご覧ください。

第4期安曇野市議会議員選挙のポスター掲示板

12年前の合併後初めての市議選は、旧5町村の選挙区を残した争いとなった。各町村の基礎票がこれで大体わかる。
2期目の有効総投票数は1期目より4,000票余り減り、3期目は更に3,000票弱減った。4期目の今回は18歳選挙権により有権者数自体は前回3期より1,900人ほど増えているにもかかわらず、有効総投票数は増えるどころか541票減となり、回を重ねる毎に投票率が下がっている。共産党の新人を除く実質的な新人候補が4人と少ないうえ、高齢の現職候補が多く魅力に欠けたのも投票率低下の一因かと思われる。

定数が25から22へと3減したことで、最上位と最下位の当選者の票差2,442票→1,724票、得票数3,000票以上2人→1人、同2,000票以上5人→11人という現象がみられ、そして前回は当選者下位2名が1,000票に届かなかったのだが、今回は落選した4人のうち2人は1,269と1,270票を獲得しながら議席を逃した。つまり、「団子レース」になったといえる。

もうひとつ、今回の選挙の特徴的な現象として、地元出身候補への投票行動が弱まりつつあることが見て取れる。地元票がかなりのウェイトを占めるのは歴然としているものの、明科は12年前の選挙で6,330票あったが、共産党議員が退いて2人になった4年前には5,811票となり、今回は2人で5,330票だった。

得票数のうち地元票が8割、他地域からの票が2割とすれば、もう1,000票近くが減ったことになる。新人に穂高に住む明科生まれの候補者がいたことを差し引いても、「地元候補者に入れる」という昔ながらの決め事が崩れはじめているように思う。同じような現象は堀金でも起きている。

一方、三郷の一部と豊科では、立候補者が減ったため、前回より得票を伸ばした候補者がいた。特にめざましい議員活動されていたようには見えない方々なので、弱まりつつあるとはいえ「地元票」に救われたかたちだ。

穂高は11人が乱立したが、当選した現職で公党に属さない4人のうち3人は前回より350票前後の激減。当選者下位3人は穂高、落選者4人のうち3人が穂高といった具合に苦戦の様相がはっきり出た。これは地元票頼みの選挙戦に固執したものの、地元からの評価が得られなかった結果ではないか。

今回は引退が予想された現職が、ほぼ全員出馬し21人にもなった。新人はわずか5人だが、うち1人は共産党なので実質4人だった。その4人のうち2人が最上位と最下位で当選。落選した2人のうち1人は惜敗、もう一人は惨敗であった。

 4年後の選挙では、引退する高齢議員が多数となることが予想され、新人が増えるのではないかと期待がふくらむ。ある程度ベースとなる票は地元に頼るのだろうが、これからの選挙は地元票だけでは当選ラインに届かない、ということを知っておくべきだろう。
(小林じゅん子後援会 会長 諌山 憲俊 記)