長峰荘、穂高プールの指定管理延長 平成30年度も引き続き営業

~現在520万円の指定管理料を830万円にするという債務負担の予算に反対~

予算書と質疑の通告書

安曇野市議会3月定例会の開会にあたって、宮澤市長の挨拶のなかで、「公の施設の指定管理者の指定期間の変更及び指定につきましては、指定管理者のご理解により、長峰荘、穂高プールの両施設は、平成30年度も引き続き営業いただける見込みです」との報告があり、「シテイカンリシャノゴリカイって、その言い方はおかしいんじゃないの?」と疑問符いっぱいの私でした。

平成29年度安曇野市観光宿泊施設特別会計補正予算(第2号)では、この3月末で廃止予定だった長峰荘の営業を1年間延長するために、現在520万円の指定管理料が830万円になるという債務負担の予算が出てきて、「1年延長に反対ではないが、予算増は許せない」という意見も多かったです。質疑で追及したり、予算修正しようという声もありましたから、採決では4~5人の反対はあるかと思っていたのですが、なんと反対したのは小林じゅん子ただ一人だけでした。

帰りがけに、「よく(反対討論を)やってくれた」とか「反対意見を言ってもらってよかった」、「会派内ではいろいろあってね(反対できなかった・・・)」などと声を掛けられましたが、私にはまるきり意味不明。もしかして、最後まで反対の意思表示をしなかったことへの言い訳か・・・

以下、小林じゅん子の反対討論です。

平成29年度安曇野市観光宿泊施設特別会計補正予算(第2号)の債務負担行為補正に反対の討論を行います。

安曇野市の公共施設再配置計画の中で、長峰荘の廃止を視野に平成29年度をもって指定管理を終了するいう契約だったはずです。この長峰荘に限らず、公共施設再配置計画で廃止の検討をしているものについて、市民の声、要望に充分に耳を傾け、理解を得ながら、時間をかけて進めるべきものであったと考えます。

公共施設の再配置については、現状把握と推進計画や基本方針を立てるところまでは何とか進めたが、実際にその先には手が着かず、結局は所管課が老朽化の現状に急かされるようにして、廃止計画を出してきたことに問題があったと思います。住民から反対の声があがるもの当然のことです。

市長としては、選挙を目前にしたタイミングでは施設存廃の再検討を約束せざるを得ず、こんな中途半端な形になってしまいました。穂高プールについても同様ですが、こちらはこれまでと同額の予算であるのに、長峰荘については1.6倍の増額予算になっています。

このような場当たり的なやり方ををしていては、公共施設の再配置計画は進むはずがありません。

最後に、念のため申し上げますが、私はけっして長嶺荘の廃止に賛成しているわけではありません。長峰荘を存続するにしても、このようなやり方ではダメだということを言いたいのです。

以上、現在520万円の指定管理料を830万円に増額するという債務負担行為補正に反対する討論とします。