安曇野市議会6月定例会・小林じゅん子の一般質問

~M産業の一般廃棄物処理の適正化、香りによる深刻な影響「香害」~

香りの害「香害」についての意見広告

安曇野市議会6月定例会は、6月4日に開会しました。予算議会の3月定例会、決算議会の9月定例会と較べると、6月議会は議案も少なめなので、議員個々の課題を前面に出して一般質問に取り組むことができます。

一般質問は、6月14日(木)、15日(金)、18日(月)の3日間です。私の出番は15日(金)の最後になるか、18日(月)のトップになるか、まだ確定していません。決まり次第、お知らせします。※18日(月)のトップ、午前10時からになりました。

(1)M産業の一般廃棄物処理の適正化について
 先頃、平成21年 一般廃棄物処理業の許可申請許可処分の取り消しを求めた行政裁判の判決が出たが、住民側は敗訴を受け控訴している。

判決文では、「一廃の処理量が極めて少ない」ことが、「著しい被害の恐れが無い」ことの条件であるように読み取れる。そうすると「今後も著しい被害の恐れが無い状態を保つ」ことが「一般廃棄物処理業の許可更新の条件」であり、一廃の処理量が極めて少なかったこれまでの状態が、将来にわたって維持されなければならないことになる。今後、許認可権者としての市の責任は一層重くなるものと考えられる。
そこで以下に質問する。

1、「一廃の処理量が極めて少ない」ことと、「著しい被害の恐れが無い」こととの関連性について、市の認識はどうか。

2、一廃の処理量を将来にわたって極めて少ない状態に維持することは可能か。

3、「今後も著しい被害の恐れが無い状態を保つ」ために、許認可権者としての市の責任をどう考えているか。

(2) におい・香りによる深刻な影響「香害」について
 柔軟剤や洗濯用香料など、身近な生活用品に含まれている香料による健康被害は年々深刻になっており、2013年に国民生活センターが調査した香りの被害は、柔軟剤だけでも450件を超えている。その後も柔軟剤の生産量増加とともに被害件数は増加の一途をたどっている。

特に気がかりなのは、学校などで、児童、生徒、学生らの衣服に使用される柔軟剤や洗剤の香料、整髪剤や制汗スプレーなどの香料の強いにおいによって、気分が悪くなったり、頭痛、吐き気、咳が止まらない、息苦しい、喘息が悪化する等の健康被害が報告されていることである。

芳香剤や柔軟剤などに使われている香料には、多種類の危険な合成化学物質が使われており、その健康被害については化学物質の影響を受けやすい発達期の子どもには特に注意が必要である。日本ではまだ香料や香りの有毒性に対する認識がうすく、国の規制を待っている間に被害が広がってしまう恐れがあるので、自治体や市民自らが「香害」の啓発や、柔軟剤など合成香料を多用した製品の使用自粛に取り組んでいく必要がある。
そこで、以下に質問する。

1、安曇野市において「香害」の実態はどうか。一般市民のほか、教育の現場では「香害」は認識されているか。

2、「香害」の啓発や、柔軟剤など合成香料を多用した製品の使用自粛の取り組みについて。

※以下の質問については、担当者とのヒヤリングのなかで、「具体的な病院名をあげて質問するには時期尚早といった意見があり、今回は通告書を取り下げました。9月か12月の議会に扱いたいと思います。

(3)安曇野市に無料低額診療施設の設置を
無料低額診療事業とは、低所得者などに医療機関が無料または低額な料金によって診療を行う事業で、社会福祉法第2条第3項第9号 に、「生計困難者のために、無料又は低額な料金で診療を行う事業」と定められている。「低所得者」「要保護者」「ホームレス」「DV被害者」「人身取引被害者」「無保険者」などの生計困難者が無料低額診療の対象となる。

現在、安曇野市内にはこの無料低額診療事業を行う医療機関がないので、必要に応じて松本市の無料低額診療施設を紹介しているというのが実情である。いつなんどき、だれが、無料低額診療事業を必要とするような苦境に陥るかも知れず、それでなくともこのような制度と医療機関があることは市民の安心につながる。
そこで、以下に質問する。

1、安曇野市における無料低額診療施設の必要性についての認識はどうか。

2、安曇野赤十字病院に無料低額診療事業への取り組みを要請してはどうか。
◆平成30年6月定例会 会期日程
http://www.city.azumino.nagano.jp/site/gikai/43866.html

◆平成30年6月定例会 一般質問
http://www.city.azumino.nagano.jp/site/gikai/44931.html

◆インターネットでもライブ中継をおこなっています。
http://smart.discussvision.net/smart/tenant/azumino/WebView/

◆傍聴者のための無料の託児サービスがあります。
1週間前の予約が必要ですが、直前のキャンセルにも対応できますので、お気軽にご利用ください。(安曇野市議会義務局 電話:0263-71-2156へお申し込みください。)