無所属の会を結成
~無所属議員がなぜ会派を組んだのか~
市議会において会派に属さず、自主自立の議員活動をしていくのが無所属議員です。当たり前のことですが、議会においては議員は、どの会派に属するかとか、会派には入らず無所属でいるとかに関わらず、一人一票の議決権を持った平等の存在です。
ところが、安曇野市議会の議会人事等においては、無所属議員に対する差別的な扱いがずっと続いており、いまや改善を求める声はこれまでにないほど高まっています。この盛り上がりを逃すことなく、議会運営委員会で差別的な先例を改正に持っていきたいこの私。
折しも、県議選に向けて小林陽子議員が辞職したため、会派が維持できなくなった政和クラブの2議員が無所属となりました。このタイミングで、既存の5人の無所属議員とともに7人の会派を結成すれば、議会運営委員会に3人の委員を送り込むことができる・・・。先例の改正に一気に近づくということで、3月30日、無所属議員が集まって話し合いました。
最終的には、7人中お二人が諸般の事情により、会派結成に同意がいただけず、5人で「無所属の会」を発足しました。5人となると、残念ながら議運へ委員2人しか送ることはできず。本日5日の議会運営委員会では、会派あづみ野から3人、無所属の会から2人、共産党から1人、さきがけから1人が決まり、定数8人のうち残りの1人を共産党とさきがけの抽選で取ることになりました。抽選の結果、さきがけが一人引き当て合計2人となり、議会運営委員会の会派構成は、会派あづみ野3人、無所属の会2人、共産党1人、さきがけ2人となりました。
現体制維持の保守系が5人、革新系が3人。裁決権のある委員長を除けば、保守系4:革新系3となったので、活発な議論に向けて一歩前進というところまでは来たと思います。
無所属がばらばらに7人いても、議運には1人しか出せませんが、5人で無所属の会を組んだことにより、議運へ2人+共産1で革新系3人になったわけです。いみじくも議運委員長(さきがけ)の本音の言葉が聞けました。「さきがけがくじ引き当ててよかった!主義主張の違う勢力のバランスが悪くなるかと思っていたが、さきがけからもう一人(議運に)出すことになったので、拮抗する状況が保てた」と。さすがに「優位を保てた」と言ったらまずいので、「拮抗する」にしたのでしょうけど・・・。
これまで、無所属議員に差別的な先例を改正することについて、当事者である無所属議員が議運に入って議論したことはありません。常に会派に所属する議員が、会派優位のルールを作ってきたのです。ここでやっと、これまで排除されてきた無所属議員が、議会運営委員会での議論に当事者として加わることになりました。次の議会人事までのこの半年が正念場であることは間違いないです。議運で精いっぱい頑張って、不平等、不公平な先例の改正を進めていきたいです。