安曇野市議会9月定例会 小林じゅん子の一般質問
~国民保養温泉地の再指定を目指そう、まず学校から香害・シックスクール対策を~
令和7年安曇野市議会9月定例会は8月26日(火)に開会です。10月に市長選・市議選を控えているので、通常より早目に開会し9月18日には閉会という日程となっています。
9月議会は決算議会と呼ばれるように、前年度(令和6年度)の決算審議を中心として展開されます。8月27日(水)、28日(木)の二日間は決算説明会がありますが、市役所は涼しいですし傍聴されてはいかがでしょうか。
https://www.city.azumino.nagano.jp/site/gikai/130686.html
一般質問は、9月3日(水)、4日(木)、5日(金)の3日間行われ、14人の議員が質問を行います。
※小林じゅん子の質問は、4日(木)の午後2時か3時ごろになりそうです。今回は、①令和2年に国民保養温泉地の指定から外れた温泉の再指定を目指そう、②学校における香害と化学物質過敏症への対策、の2件について質問します。
(1)中房温泉・有明温泉・穂高温泉をまとめて
国民保養温泉地の再指定を目指そう
国民保養温泉地とは、温泉法に基づき温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効果が十分に期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を環境大臣が指定するものです。
安曇野市の中房渓谷には温泉の源泉がいくつもあり、旧有明村時代には、有明温泉として宮城(みやしろ)に引湯を試みましたが失敗、旧穂高町時代の昭和47年に穂高温泉供給が引湯に成功し、穂高温泉郷として発展してきました。中房渓谷の源泉に近い有明荘を含めて、これら有明温泉・穂高温泉は昭和55年に国民保養温泉地に指定され、長く親しまれてきましたが、令和2年に国民保養温泉地の指定を返上しています。
泉質も素晴らしく、自然環境にも恵まれ、安曇野の風景とともに、心身を癒す場としての価値は今も変わりません。国民保養温泉地の指定を返上したことは、安曇野市にとって大きな損失となっているので、再指定を目指すことを提案します。
そこで、以下に質問する。
1、 国民保養温泉地の指定を返上した経緯について
2、 国民保養温泉地の指定から外れたことによる影響について
3、 国民保養温泉地の指定を取り戻すことについて
(2)学校における香害と化学物質過敏症への対策について
柔軟剤や合成洗剤などに含まれる香料・抗菌成分による「香害」が社会問題化しており、頭痛・吐き気・倦怠感・呼吸困難などの症状を引き起こすケースが増えています。
特に子どもは影響を受けやすく、2024年度の学術機関(日本臨床環境学会、室内環境学会)による実態調査(安曇野市の小中学校も調査に参加)では、約10%が学校で香害による体調不良を経験し、約2%が不登校傾向にあることが判明しました。学校、とりわけ教室では、多くの児童生徒が、柔軟剤や合成洗剤などで洗濯した衣類を身に着けて活動しており、「新しいシックスクール」と言える状況になっています。
教育機関には、すべての子どもたちの心身の健康を守り、「学ぶ権利」を保障する責任があります。香害をシックスクールと認識し予防的な取り組みが必要です。
そこで、以下に質問します。
1、 教職員・保護者・児童生徒への教育・啓発活動強化について。
2、 教育環境の空気質の把握、保健調査票への項目追加など、シックスクールの予防的な取り組みについて
3、 香害による健康被害を受けた児童・生徒への配慮について