合併前の穂高町議だった時から、飲食費の公費負担について止めるべきだと言い続けてきた者としては、公費負担の合計額が最も多かったのは安曇野市の計約160万円という調査結果に驚くとともに、他の市では本当に公費負担がないのか(隠れ公費負担があるのではないか)と疑問を感じました。
2003年5月29日
総会費35万円の中身は?
〜穂高・豊科・明科町地域振興推進協議会にて〜
これについては、「一気に削除は難しいからまずは半分を自己負担にしたらどうか」などという煮え切らない議論をしているうちに安曇野市合併となり、この協議会自体が無くなってしまいました。
2006年2月18日
議員賄費が予算から削除
〜2006年度の穂高広域施設組合(穂高クリーンセンター)予算〜
これは、「隠れ公費負担」の見本のような事例。ゴミ焼却施設は、各自治体が負担金を出し合って運営しているのですが、この負担金がゴミ焼却施設組合の予算になってしまうとチェックが甘くなるので、飲食費の公費負担が見逃されていることがよくあります。
その後、議員の懇親会だけでなく、地元住民との環境整備のための会議等についても、飲食費の公費負担があることがわかり、自己負担するようになったと聞きました。
いずれにしろ、飲食費の公費負担は最小限にとどめるべきです。特に飲酒を伴うものについて公費負担はすべきでないと考えます。市民が額に汗して納めた税金が、その財源であることを思えば当然のことです。
市の見解としては「区長会や消防団、商工団体の会合など、飲酒を伴う懇親会のような場でないと、ホンネの意見が聞けない」というのですが、だったら日当を出して会議に出席してもらっているのは何のため、ということになりませんか。それでも、やっぱりホンネを聞くためには懇親会で一杯飲もうというなら、会費は職員も含め全額自己負担でやればいいことです。
でなければ、公費負担を「市のおごり」や「ご接待」のように感じて、かえって「ホンネ」や「耳のイタイこと」など言いずらくなってしまうのではないでしょうか。
宮澤市長は27日の定例記者会見で、現状を精査、検証する考えを示しましたが、それは当然として、市民の側も、役職上、立場上とはいえ、公費負担で飲食することの妥当性を考える必要があります。