6日午後1時から、この市民アンケート実施にあたって記者会見を行いました。印刷所から届いたばかりの3万枚のアンケート用紙や返信用の封筒等をドーンと山積みしたその前に、議員有志の7人(松澤議員、山地議員、下里議員、荻原議員、吉田議員、猪狩議員、そして私)が並び「本庁舎建設計画に関する市民アンケート」実施について発表しました。(信濃毎日新聞記事、市民タイムス記事をご覧ください)
本庁舎建設の賛否を市民に問うことについて、宮沢市長は「アンケートも住民投票もやるつもりはない」と9月議会で明言。11月2日には、議員有志で市長にアンケート調査の実施を申し入れましたが、市長の態度は冒頭にも書いた通りの「やらない」の一点張りで、逃げの姿勢が感じられ非常に残念でした。
そこで、これはもう自前でやるしかないと考え、アンケート業務を行っている会社へ問い合わせてみました。回答は「お尋ねの新庁舎建設の是非についての世論調査ですが、まず市に働きかけて市の調査として実施することがベストだと思われます」「市としても、こうした大規模な統合庁舎をつくるにあたっては、住民の意向を探ることが必要なはずです。ぜひ市全体で取り組まれることを、ご検討ください」など、しごく当たり前の内容でした。
しかし、市長が「やるつもりはない」というのですから、市民がやるしかないということで更に突っ込んで聞いてみると、次に出てきたのは「500サンプルで100万円ぐらい」かかるということ。人口10万都市なら1,500人ほど抽出しなければ、市民全体の意向はわからない、ということは300万円か・・・。
こんなにおカネがかかると、とても手が出ません。
ならば、自分たちで市の住民基本台帳を閲覧してサンプルを集めてから、「往復はがきマークシート方式」で業務委託しようかと考えました。ところがこれも、市民課へ問い合わせてみると、かなりの経費がかかることが判明。ようするに閲覧は無料なのですが、1名分のデータを書き写すには150円の手数料を支払わなければならず、1,500人分だと22万5000円にもなってしまう。そのうえデータのコピーは認められていないので、手書きで写すしかない。そんな手間のかかることを、いったい誰ができるというのでしょう。
アンケートの公正性を確保するためには、第三者機関にやってもらうのが一番いいことはわかっていましたが、こんなにおカネがかかるのでは、たった7人の議員ではとてもやりきれない。そんな事情から、今回のアンケートは自前で行うことになったのです。
「3万枚のアンケート用紙を一部づつ各戸配布するといっても、コピーして余計に配ることもできる」、「故意にアンケート用紙を配らないということもありうる」、「もらったアンケート用紙をコピーして、一人で何枚も回答することも可能」、「アンケート集計にあたって、水増しや改ざんを疑われないともかぎらない」等々、公正性の確保は客観的には非常に困難で、我々の努力に免じて信じていただくほかはありません。多くの市民の皆さんのご協力に期待したいと思います。
アンケート用紙配布は、市民の皆さんのお手伝いもあって何とか進んでいますが、3万枚を配るとなるとおいそれとはいきません。まだまだ人手不足です。ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
メールはjunko@childnet.ne.jp 電話は83−4387です。
ここはしっかりと住民意思を確認しようではありませんか。
◆参考情報リンク
2010年10月20日
本庁舎建設の是非を問う住民投票について提案
〜本庁舎建設の住民意思は確認済みだと思いますか〜
2010年11月3日市民タイムス記事
市議有志が宮沢市長に対し、本庁舎建設に関する市民アンケートの実施を要請
〜宮沢市長はアンケートの要請に応じない考えを示した〜