調査会を「秘密会」にすることの是非はともかく、調査会をいつ開催するのかも秘密にするとはとんでもないこと。秘密のうちに「秘密会」を開催していたのでは、なにもなかったかの如くに物事が決まっていくことになります。そんな議会などありえません。
事務局長や環境経済委員長に次回開催日が決まったら連絡をとお願いし、議会ホームページの会議カレンダーに注目しながら待っていました。7月1日にやっと開催日がアップされたのですが、なんとご丁寧に「非公開予定」となっているではありませんか。市民タイムス記事にもあるように、「非公開」や「秘密会」にするには、出席議員の同意や議決が必要ですから、「非公開予定」などと告知すること自体ナンセンス。
実際に昨日の調査会では、「非公開予定」だったはずなのに前半は公開されたので私も報道も傍聴できました。「非公開予定」と聞いて、傍聴に行ってもムダだと思ってあきらめてしまった人には、まったく余計なお世話ということになったわけです。
後半は、しかし、残念ながら非公開(秘密会)となってしまいました。これが、また問題で、局長が「ここからはマスコミは席を外していただきたい」と言っただけなのに、議員である私にまで退席を迫る委員がいて・・・、
「委員外議員の発言を認めてください」、「秘密会の委員会を(議員が)傍聴した先例がある。自治法や会議規則に従って進めてください」と傍聴席から発言したところ、委員会席から「委員でもない者が、そうやってちょいちょい発言されたらカナワン・・・」という声も聞こえてきました。
局長からはさらに「マスコミ(市民タイムス記者)には退席してもらうとしても、小林議員は秘密会の規定のなかで傍聴してもらえればよい」と助言があったにもかかわらず、結局委員会は「秘密会」と決定。議員として傍聴していたわたしも退席を命じられてしまいました。
委員会で調査したことについて、最終的には議会として結論を出さなくてはならないのですから、委員外の議員も調査の経過に関心をはらい傍聴することは当然のことだと思うのですが、そんな当り前のことがなぜ許されないか。釈然としない気持ちで委員会の会場を後にしました。
こんなふうにして、今後の調査会もそのたび秘密会にして議員の傍聴も制限するようであれば、委員会や調査会の透明性が問われます。そして、そのやり方が安曇野市議会の「先例」になってしまうとすれば、それはさらに困ったことになります。
こんなことがどこの議会でもまかり通っているはずはないと調べてみたら、茨城県総務部の「なるほど!市町村行政運営相談室」のページにこんな事例がありました。
ポイントは、「委員会は議会の内部審査機関という制度上の性質から、委員会で決定したことは本会議に報告し、本会議において審議されます。したがって、秘密会であっても議員から傍聴申し出があれば、原則として認めることになるものとされています」というところ。
これを根拠に、この次の調査会では傍聴の許可を申し出ようと思います。