◆公の施設の指定管理者の指定について(三郷堆肥センター)について、反対の立場から討論いたします。
市の出資法人のあり方検討委員会の報告書によれば、指定された三郷農業振興公社は堆肥製造の技術ない、販売営業能力もない。施設の存廃、事業スキームの変更など抜本的な見直し必要と、厳しく指摘しています。
今年6800万円かけて攪拌機の取替工事をしたばかり、新年度予算にはさらに修繕費や工事費が計上されていますが、これをいったいどう考えればいいのでしょうか。
堆肥センターを利用する畜産家は5軒、堆肥製造に関わるのは4軒だけ。廃業した畜産家があり、ほとんど使われていない水分調整施設はそのままになっています。自力で処理している畜産家と比べ著しく公平性を欠くものです。指定管理料や借地料など公費負担は毎年1200万円にもなりますが、公社は危機的経営状況にあります。
そればかりか、堆肥センターが設置されてからも排泄物の野積みは解消していません。畜産振興どころか適切な処理にもなっていません。どう考えても三郷堆肥センターは公益性のある公の施設として位置付くものではありません。指定管理の対象にさえなり得ないということです。
ありかた検討委員会の意見書には、三郷農業振興公社について「自立的な経営は極めて困難」として「スピード感をもって見直すべき」と厳しく指摘されています。このまま三郷業振興公社の指定管理を3年間更新することは、問題の先送りにしかならず、とうてい認めることはできません。