質問といっても、知らないことを聞くのが「一般質問」ではありません。知らないことや分からないことは、前もって調査・研究をし、それをもとに行政側・市執行部を問い質し、議論するのが一般質問。質問することにより、市の政策や仕事の仕方を見直させたり、変更させたり、新たな政策提案を認めさせたりすることに目的があるのです。
公の場である議会で質問されたことや、それに対する答弁など、発言はすべて議事録に残ります。議会では少数派である私の提言・提案、あるいは異議申し立てなど、なかなか通ることはありませんが、少なくとも発言したことは議事録にはしっかりと残ります。もしかしたら何年後かに「この意見の方が正しかった」と再認識されることもあるかもしれない。だから発言のチャンスは最大限に活用しよう、これが私の議会における信条です。
さて、今回の一般質問ですが、わたしは三郷ベジタブル(安曇野市の第3セクター)の経営状況について取り上げます。先日の全協で経営不振の報告があり、一気に問題意識が高まりましたが、なぜか一般質問で質そうという議員は少なく、私と丸山議員の二人。
第3セクターだから、「議会がどこまで追及できるか疑問。議長が「ハイそこまで」って止めてしまうかもしれない」なんて言う人もいましたが、私はそうは思いません。万が一発言を止められても、おいそれと引き下がるわけにはいきません。
以下、私の質問内容です。
◆安曇野市第三セクター ㈱三郷ベジタブルの経営状況について
1、経営不振の現状とその原因について
㈱三郷ベジタブルの経営不振により、一般会計補正予算(第5号)は、農林雑入の「トマト栽培施設使用料の減額」となり、7,138万円がマイナスとなった。ところが、さらに、㈱三郷ベジタブルは、今後3年間は使用料(賃借料)の支払いを猶予、その後の5年間は使用料(賃借料)を年額7,000万円のところを2,000万円としたい旨の契約変更を申し出ている。このような経営状況に至った原因はどこにあるのか。
2、市民に対する責任について
市の歳入となるべき7,000万円が、今回だけでなく今後もずっとその見込みがないということは大変なこと。市民に対する責任をどう考えているのか。
3、今後の経営建て直しの見通しについて
今後の経営の建て直しについて、どのように考えているか。
新年度予算に盛り込まれている第3セクター経営状況調査について、㈱三郷ベジタブルはどのような扱いになるのか。