安曇野市議会議員として2年目の春
本年もよろしくお願いいたします
安曇野市の議員として迎えた2度目のお正月は、区切りのよい401回目の活動報告でスタートすることになりました。
昨年のこのページには『「市政を身近で公正なものにするため、ホームページなどで議員活動を公開し、政治姿勢を明確にします。」という選挙公約を掲げたからには、書かないわけにはいかないじゃないですか』とありましたが、なんとか今日まで書き続けることができました。
加えて、議員小林じゅん子を身近に感じてもらえたらと、日々の雑感を綴った「種まきブログ」も始めました。定例議会毎に発行している「種まき通信」は、手配りだけでなく(年に一度ですが)新聞折込にしました。
こうした議員としての情報発信、情報公開には、あくまでも「市民の視点」から今後も変わらず力を注いでいきたいと思います。
こんなことを言うのも、少なからぬ議員から発せられた次のような言葉が忘れられないからです。「書いた内容が間違っているわけではないが、身内のことをこうやって書かれると信頼感を損なう。スタンドプレーみたいなことは止めてもらわないと、小林さんとは協力体制をとりにくくなる」と。
議会というところは、選挙で選ばれた者という特権意識を共有してしまうのか、議員は非常に強い仲間意識を持つようです。その仲間意識は往々にして議員から「市民の視点」を忘れさせてしまう。だから心していかなくてはならないのです。
さて、年頭にあたっての私の決意表明ですが、先輩議員として尊敬する寺町みどりさんの言葉をお借りして、ここに記しておくことにします。これまでも、ずっとこの言葉を心に頑張ってきましたが、とても口に出して言えるほどの自信が持てずにいました。議員として5年目に入る今年は、これを明言し目標に掲げて「自由な議論ができる民主的な議会に変えていく」を目指していこうと思います。
◆「だれが議会を変えるのか?ひとりから始める」(寺町みどり)より
「議会を変えなければならない」「議会はこうあるべきだ」という議論はたくさん見聞きするが、「わたしが議会を変える」という人に、いままであまり出会ったことがない。
名医の処方箋は出尽くしているのに、主治医になろうというひともいないし、患者も治りたがっていないようだ。つまり、議会が変わらないのは、当事者として、本気で議会を変えようとするひとが少ないからだと、わたしは思う。議会で違法を指摘しても変わらないと嘆く議員に、「住民監査請求という手がある」とアドバイスしたことがあるが、できない理由を反論された。本心はやりたくないとしか思えない。
自分は安全な場所にいて、リスクをおかさず、何かを変えることは難しい。どれが当たるかは、やってみなければ分からない。ノーと言えば、波紋も起きるし、対立も生ずる。相手も危機感を感じているからこそ逆風が吹く。それをこわがっていては何も変わらない。
※『地方自治職員研修』2005.2月号(発行:公職研)掲載