議員賄費が予算から削除

2006年度の穂高広域施設組合(穂高クリーンセンター)予算

 「重箱のスミをつついてばかり」とヒョウバンのよくない小林純子から、よい知らせをひとつ。これは2月9日の報告ページに書いておくべきでしたが、それ以上に大きな問題があったものですから、こんなよいことも霞んでしまった感じです。
 大きな問題とは、バイオマスエネルギー地域システム化実験事業の導入のこと。それでは「よい知らせ」とは何か?これまで毎年予算化されていた議員賄費(2005年度は216,000円計上)が削除されたということ。

 議員賄費というのは懇親会費用、ようするに飲み代です。議員が公費で飲み食いするなど、その財源が税金にあることを考えれば、とうてい許されることではありません。懇親会や慰労会など、議員の自己負担でやればよいことです。それがカットされたのです。
 数千万円、数十億円といった数字が並ぶなかで、20万円という金額は微々たるものと感じるかもしれませんが、わずかであっても大切な税金をムダにしてはならない、そういう意味で大きな意義のある予算削除だと考えます。(「重箱のスミ」とは言わせませんよ!)

 こうした議員賄費に類する予算の違法性については、穂高町議だった頃から折にふれて訴えてきたことですが、「同じ議員仲間なんだから、そんなこと言わないでさ・・・」「議員だってそれだけの仕事はしているんだから、このぐらいのことはいいと思う・・・」という意見が圧倒的でした。
 そんな議員の本音を知ってか、町長までが「私どもは(町は)議会に一定のもの(予算)を渡して、あとは議会の権限で執行してもらっている・・・ それが違法だというなら、違法である行為をなぜ許しているんですか・・・」と責任転嫁をするような発言まで飛び出す始末で、議員賄費などの削除がなかなか実行されなかったのです。

 安曇野市の議員となり、穂高広域施設組合議会の議員に選任されたことで、12月の決算審議から関わったわけですが、この時に穂高広域施設組合でも、議員賄費と称して議員の懇親会に予算を計上していることがわかりました。次年度の予算では削除するよう求め、決算の方は承認しましたが、こうしてちゃんと削除してくるとは予想していませんでした。
 これは、私が議員賄費の違法性を指摘したからというよりは、全国各地の議会で議員の特権的な違法な予算支出が表沙汰になり、「もうそんな議員の特権的な予算は許さない」という世間の目が厳しくなってきたからだと思います。
 まずは、議員自身が税金のムダづかいに通ずることをしていないか、自ら襟を正していかなければならないと思います。