穂高広域施設組合というのは、5市町村(合併するまでは9ヶ町村)で構成し、し尿処理施設・ごみ処理施設・余熱利用施設からなる穂高クリーンセンターを管理運営する組織です。関係市町村の議会から選出された議員14人で、この組合の議会を構成しています。
今回は安曇野市として新しい議員が8人加わり、定例議会が開催されました。議長の選挙から始まって、専決処分の承認や、補正予算、2004年度決算の認定など、盛りだくさんの内容でした。数年のうちにはゴミ焼却施設を建て替えなければならず、大きな課題を抱えてのスタートです。
そんな大問題を目の前にして、「些細なこと」と思われるかもしれませんが、2004年度決算について意見を述べました。議会費のなかに需用費として「議会賄費」114,000円が支出されていることについて、その内容を聞いたところ「定例会後の懇親会に、頂いた会費だけでは不足する分を補填している」というので、私は「公費で懇親会を開き飲み食いするのは違法と考えている。自己負担2,000円などと言わず全額自己負担とし、議会賄費の支出は止めるべき」と提案しました。残念ながら賛同者はなかったですが、さすがに「そのくらい(金を出してもらっても)いいじゃないか」という議員はいませんでした。
新年度予算でも、このことは「しつこく」言い続けようと思います。
12月10日 安曇野市助役に西山前三郷村長を起用へ
市民タイムスの見出しに、目が点になる。「エーッ!なんで?!」と思わず叫んでしまった私。12月議会が始まっても助役、収入役の人事案が出てこないので、どうなるのだろうと気になっていたのですが、こういうことになろうとは予想もしていませんでした。
助役に内定したのは、合併前まで三郷村長を務めた西山馥司氏。なぜ私が驚いたかといえば(私だけではないと思いますが)、西山前三郷村長は、旧三郷村の議会(たしか9月定例会)において、「安曇野市長選では平林氏を支持する」と発言し、その言葉のとおり選挙戦では平林氏(現市長)を支援した経緯があるからです。ですから、私も含め多くの市民が、この人事案については、選挙支援に対する「論功行賞」的なものを感じているのではないでしょうか。実際、不信感をあらわにする市民も少なくありません。
ここで強調しておかなければなりませんが、こういった意見はあくまでも「助役人事」において考慮されなければならない事がなおざりになっているのでは、という意味です。
そもそも、安曇野市の合併は、賛成、反対、相半ばするなか進められました。市長選では4人が立候補し、合併推進の平林市長が当選したとはいえ、得票数は過半数に達していません。投票率で見れば、4人に1人は投票さえしていません。こういったことを考えると、合併協議会で共に合併を進めてきた5町村の首長の中から助役を出すことは、「市民軽視」と受け止められるのではないでしょうか。
また、改めて「助役」の役目を考えてみると、選挙で選ばれる市長に対し、その市長に選任される助役とは?・・・。まずは市長の補佐役としての務めがあり、その一方で行政の内部の長=役所職員の長として市長と対峙する立場もあるはずです。そういった観点からも、今回の安曇野市助役の人事案には疑問が残ります。