小林さんは「今まで町が行ってきた合併の説明会では、合併を前提とした話ばかり。本来、合併については町民が判断して町の将来を決めるべきであり、それには判断材料である自立の場合の情報が少ないのでは」と質問。また今後の合併に関する情報提供について、どう考えているかと鋭く追及。町当局は、資料提供はしているが自立の資料は少ないと思われると発言。ヤッター、町は自立のための町づくりに関する資料が少ないことを認めたのです。
次に合併に関するアンケートについて質問。町当局は合併協議会で検討し5ヶ町村で同じものを実施すると答弁、再質問にはのらりくらり。町長は何を思ったのか小林さんに「合併しなくてもよいという理念・理想を提供すべきだ」と開き直った言い方をしました。
質疑を聞きながら私は、本当に町民のことを考えるなら、合併問題が起きたとき「わが町では自立するとこうなる、合併するとこうなる」と両方の情報を町民に説明すべきではないかと考えました。*今回の小林さんの質問は分かりやすくその通りだし、町当局をたじたじさせ言質もとり良かったと思いました。アンケートの問題点も見えてきましたから、今後は住民投票を実現させ、町民の心意気を見せたいものです。
【2004年3月定例会(牧のF.Hさんのご意見)】
直接民主主義と間接民主主義についてお話しましょう。住民の代表が議会を構成している形が間接民主主義です。選ばれた人は選んでくれた人の思惑・利益を代表して税金の使い道を決定します。
直接民主主義では住民全員が己の利益を主張し賛同者の多い意見が採用されます。例えば三万人が一人三分間意見を言うと全員が終わるのに90,000分=1500時間=62日半、つまり約二ヶ月かかります。全員が意見を言えるので満足度は高いでしょうが、余りに時間がかかりすぎです。ですからどこでも間接民主主義を採用しています。
しかし議員が住民の利益を省みなかったら・・・。議員の判断もすべてが正しいわけではありません。そこで、それを補完するために住民投票という直接民主主義の要素を取り入れた制度があります。議員の決定に対して住民が賛否を表明できる制度です。これは日頃の議員の意見を知らなければその賛否について判断できませんから、議事録を読むか思い切って町議会の傍聴に出かけなければなりません。*役場三階の議場の隣の部屋に交代で子供たちをお守りしながら、弁当持参で過ごす一日は、その子らが大きくなったときに感謝されこそすれ、決して無駄な時間ではないことでしょう。次の議会は六月です。