新安曇野市の組織機構は?議会改革は?

もう合併協議会の役目は終わりなのか

 今日は穂高町議会の合併協議会。安曇野地域合併協議会と平行して、議員が合併について話し合う場となっています。
 今日の議題は、新安曇野市の組織機構の原案について。この組織機構の基本方針は、総合支所方式ということになっている。現在5町村の役場を支所として残し、地域に密着した行政サービスを行うというもの。
 その組織図の原案がやっとできたのです。ここで説明するのは難しいので省きますが、驚いたのは助役の説明です。「これは、4月26日の安曇野地域合併協議会に提案して審議していただくということではなく、これで進めさせていただくという報告である」という発言があったからです。「新しい組織機構を形にすることは非常に難しいし、また前例がなく初めてのことなので、協議いただく性質のものではない」とも。
 これでは何のための合併協議会なのか。合併協定の調印が済んでしまえば、もう合併協議会の役目は終わりなのか。「難しいことだから任せておけ、口を出すな」と言っているのと同じではないか。私は納得できないと反論しました。
 藤原議員、青柳議員、吉田議員からも、それぞれに「それはおかしい」という発言があり、助役は「これで決まりということではない。報告して終わりということでなく、合併協議会の意見も聞きながら進める・・・」と説明しなおしましたが・・・。

 もう一つ、納得できなかったことは「合併後の議会をどうするか」について、だれ一人関心がなかったこと。
 私はこれまで、折にふれ議会改革の必要性について話してきました。今日は「議会改革については、議員の間でもたびたび話題になってきた。議員の教科書ともいうべき議員必携にも、その必要性が強調されている。しかし、自分のことを自分で改革することは、なかなか難しいものである。だから、合併も本決まりになった今こそが、議会改革のチャンス。委員会を作って新市の議会はどうあるべきか、検討し提言したらどうか・・・」と再度提案しました。
 そうしたらナント、「新市の議会のことは、新しい議員が決めればいいこと」、「オレたちに新議会を変える権限はないんだよ」、「議員報酬とか、条例で決まっているんだから、安曇野市の新しい条例で決まること」、「今いろいろ言ってもしょうがない」など、不規則発言(挙手、指名なく、勝手に口々に発言)が飛び交って、それでおしまい。

 白澤会長が「議会改革は必要なことだが、合併協議の項目に議会というのは挙がっていなかったですね・・・」と疑問を呈してはくれたが・・・。
 どうして合併協議に議会の項目がないのか? それは、議会についていろいろ話し合って、議会改革だ!などということになったら、既得権にすがる議員は合併に賛成するはずがないからだ。国は合併協議項目から議会に関することを外すだけでなく、在任特例まで付けて議員のご機嫌取りをしたのです。私にはそうとしか思えませんが。とにかくガッカリ、予想はしていたけど・・・。こうなったら、一人でも議会改革案を提案するぞ!

◆以下は、む・しネットの勉強会でいつもご指導いただいている寺町みどりさんの言葉ですが、まさにその通りだと感じた今日の出来事でした。
 「議会を変えなければならない」「議会はこうあるべきだ」という議論はたくさん見聞きするが、「わたしが議会を変える」という人に、いままであまり出会ったことがない。
 名医の処方箋は出尽くしているのに、主治医になろうというひともいないし、患者も治りたがっていないようだ。つまり、議会が変わらないのは、当事者として、本気で議会を変えようとするひとが少ないからだと、わたしは思う。