安曇野地域合併協議会ウォッチング〜その11〜

確認手続きであっさり終了

 合併5町村を巡回する形で開催されてきた合併協議会、今回は本拠地の南安曇合同庁舎(合併協議会事務局もここ)にもどってきました。そこのところをついウッカリしていて、間際に行ったものだから駐車場が一杯で止められない。仕方がないので、ちょっと先の近代美術館の駐車場に止めさせてもらい、急ぎ足で駆けつけました。そうっと会場に入ってみたら、すでに開会して15分が過ぎ、合併協議は、今まさに大詰めといったところでした。
 今日は傍聴者が少ないなーと見回しているうちに、合併協定書案と新市建設計画(新市のまちづくり計画書)は、「異議なーし」という大多数の(と思われる)声で原案通り確認されました。

 最後のその他の協議では、電算システム統合問題について再説明があり、関連資料が配布されました。14日のこのページで私が報告したことは、この資料の中では「日立製作所からの回答書の内容について各分科会において検討し、その結果を幹事会において報告を行いました。この中で多くの分科会の意見としては『一部改善は示されたが10月1日の新システム導入に向けては、なお一層の改善が不可欠である』とのことでした。」とあり、「合併時における事務処理に支障が出ないよう、他のシステムへの変更を含め委託業者の検討を行っている状況であります。」と説明されていました。
 残念ながら誰からも質問や意見がありませんでしたが、私はこう思いました。3社によるプロポーザル(提案)方式で決めるという方針のもと、電算システム一元化チームの評価もある程度固まっていたのに、正副会長会(5町村首長)では見積もり金額の安さ(重要なことではあります)が優先基準となり、そのまま両者が検討を深めることもなく日立製作所に決まってしまった経緯に問題があったのではないかと。問題がはっきりすれば、やり直すことに遅過ぎるということはありません。ここはしっかり「委託業者の再検討」をお願いしたいと思います。

 協議の最後のさいごに、三郷村委員から手が挙がったので、一瞬会場に緊張が走り?ました。いったい何が・・・ 注目の発言はなんと「協定書の最後のページに、三郷町、堀金町とあるが、三郷村、堀金村の間違い。念のため言っておく。」というものでした。すぐに事務局から訂正とお詫びがありましたが、これが合併協議会のオチかと笑うに笑えませんでした。

 さて、この協議会の行き帰り、周りの人たちの話に耳をそばだてていましたが、豊科町の住民投票条例請求の動きについては、まったく何も聞かれませんでした。数日前、合併協委員のお1人が「住民の権利ということは理解するが、この時期にやるというのはね・・・ 年末までにやってほしかった。ついでに明科も堀金も三郷もみんな(合併賛否の)住民投票をすればよかったんだよ。」と話すのを聞きました。新市建設計画や合併協定書案がまとまり、住民説明も済んだこの時点で、住民投票といわずとも合併の最終決定のアンケート調査ぐらいしてほしいと思うのは、私だけでしょうか。