「穂高町長・職員に異例の訓示」の報道に驚く

町長は穂高町の住民にきちんと目を向けているか

 さあ今日は臨時議会だ、全員協議会は9時からだし早くしなくちゃ・・・と新聞に目をやると「合併へ心を一つに・穂高町長職員に異例の訓示」(市民タイムス)のタイトルが飛び込んできました。アンケートの結果で合併反対が多かったことについて「このままでは穂高町が孤立化してしまう」「周辺町村の人々の期待を大きく損なった」「穂高町民は他と協調する気持ちがこんなに少ないのか、と思われる」などと憂慮、合併に向けて職員が心を一つにして取り組むよう求めた−市民タイムスより−とありました。記事の最後には、住民投票について「最終的な意思決定はあくまで議会が行う」との考えを示したともあり、「住民投票の結果を尊重する」の言葉がなぜ無いのかと腹立たしく思いました。住民の代表であり私たちを守るべき立場にある町長が、合併反対が多かったからといって、協調性に欠ける住民だとか他町村の期待を損なったとまでおっしゃるとは・・・ 住民の方こそ裏切られた気持ちになるのではないでしょうか。
 全員協議会で予定された協議が終わったところで、この「異例の訓示」について平林町長に質問しました。「市民タイムスで報道されたが、どのような訓示をされたのか。また、噂ではあるが、町職員と名乗る者が訪問しては合併推進の話をしているとの話も聞いたが、そのような事実はあるか」と。
 平林町長は「合併反対の人には、合併の意味が分からない人が多く、充分な理解がない上での判断だったのではないかと思う。これは町からの説明が不足していたためであるから、職員としては行政のプロとして住民に問題提起や説明ができるよう、なおいっそう勉強するようにという趣旨で話した。職員が合併推進の説得に回っているとは、聞いていないし、有り得ない」とのお答えでした。それに付け加えて杉浦助役は「町職員が正しい理解を高めた上で町民に説明できるようにと考えた。今後の住民説明会は常会単位(300ぐらい)でやりたいし、これから出す予定の自立の資料は町職員が戸別訪問して届け説明するぐらいのことをしてもいいと思っている」と発言。お二人とも市民タイムスの報道内容について否定することはありませんでした。
 この「異例の訓示」は、もうすでに多くの心ある町職員や住民の間で問題視されているはずです。今日一日だけでも、行く先々で「いったいどういう事だ」と声を掛けられました。帰宅してみれば、留守電からは「純子さん!読んだ?ひどいじゃないの・・・」との怒りの声が流れ、ファックスには「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と憲法を引用し、町長に抗議すべきとの意見が届いていました。