皆で考えよう・町村合併について考える集い

加茂市長・小池さんと長野県町づくり支援室長・林さんの講演

 合併のような私たちの将来を大きく左右する大事な問題は、行政や議会に任せっきりにせず、私たち住民の一人ひとりが自分のこととして考えることが何よりも大切です。しかし、先ごろ行われた各町村での合併に関する説明会や懇談会では、相変わらず出席者は少なく、合併問題への関心や理解の高まりには程遠いものを感じます。
 その一因として、私たちが判断するために必要な資料提供や情報公開が充分なされていないことがあります。これまで出された情報は「新市将来構想ダイジェスト版」や「住民説明会用パンフレット」など合併した場合の資料ばかりで、合併せず自立していく場合の資料はほとんどありません。そのようななかで、合併するか・しないかの判断を迫られても、そう簡単に決められるものではありません。
 それならば、ここは行政側に頼るのではなく、自分たちで合併問題の情報収集をし考えようということで、この会を企画しました。関係5町村の皆さんはもちろん、合併問題に関心をお持ちの方どなたでも、お気軽にご参加ください。

◆日 時:2004年1月18日(日)午後1時〜4時
◆場 所:堀金村総合体育館・サブアリーナ
◆資料代として200円をお願いします
◆問い合わせ:南安曇郡穂高町有明2104-10(小林)TEL 0263-83-4387

講師プロフィール
◆新潟県加茂市長 小池 清彦 氏
 合併することを選択しなかった新潟県加茂市。その小池市長は、防衛庁を退職後、1995年加茂市長に初当選し現在3期目。今年7月「イラク特措法案を廃案にすることの要望書」を全国会議員に、また10月には「自衛隊のイラク派遣を行わないことを求める要望書」を政府に送付した話題の人でもあります。国を亡ぼし、地方を亡ぼす市町村合併に反対するという立場で、精力的に発言していらっしゃいます。

◆長野県町づくり支援室長 林 宏行 氏
 合併支援ではなく「町づくり支援室」を作った長野県。その町づくり支援室の林室長は、県職員として20年のベテラン。長野県は、地域づくりに意欲ある市町村が、合併を選択せず独自の地域づくりを進める場合にあっても、また住民の意向を踏まえて自主的に合併する場合にあっても、それらの取組みを尊重して必要な支援を行う考えです。

 今回の集いの企画運営は、穂高町の「町村合併について住民投票をすすめる会」をはじめ、「堀金村の町村合併を考える会」、「三郷村の明日を考える会」、豊科町の「夜明けの会」、(仮)明科の明日を拓く会の5団体。いずれも地域づくりや合併問題について取り組んできた各地の住民のグループです。