ざっと数えたところ45名ほどが参加。町側は平林町長、教育長をはじめ5名。地元議員の吉田さんと私、任協へ住民代表の委員として参加している腰原さんも。
「町長として個人的には合併をテコに新しい町づくりを考えている。合併に反対や心配の声があることは承知しているが、合併に向けてご理解ご協力を」の挨拶で始まった懇談会は、町からの説明が1時間近くかかったこともあり、終わったのはなんと10時近く。合併賛成の意見も含め疑問・質問もいくつか出され、熱心に意見交換がなされました。
1月に実施予定のアンケートについて設問内容も示されたので、「合併が決まったわけでもないのに新市の名称まで書くのはどうか」「アンケート結果の賛成・反対の数字を町長は尊重するのか」といった質問も。私も「アンケートに答えようにも、判断材料となる資料が合併推進のものしかない、比べてみることさえできない。穂高町が自立するにはこうだというものを提示すべき」と要望。アンケートついては「結果を見てみないと何とも言えないが、判断の材料にする」と町長。加えて、山ノ内町の住民投票で14票差で反対が上回ったため山ノ内町長が合併を断念したことや、平谷村の住民投票で合併賛成が多かったものの、近隣市町村に合併相手がみつからないことなどをあげ、二町長の判断に疑問を投げかけたところをみると、町長の責任・指導力の発揮ということで、アンケートの賛成・反対の数字が尊重されるかは不透明な状況。これではアンケートの意味がなく、問題。
合併するのはよいが、区や常会はどうなるのか、今でも未加入者の問題で困っている、合併したからといって解決することではない」という声も多かった。他には「新市庁舎はどこ」「様々な施設も市に一つということだと、そこへの交通手段はどうなるの」「市の中心部に人が集中してくると周辺部の自然への関わりが薄れ、市として大きくなった方が自然が守っていけるという説明は疑問」「合併後10年間は交付税の特例措置があるというが、当てにしていいのか」など、後になるほど質問・意見が続出。
交通手段はどうなる、については吉田議員が「合併すれば市内循環バスの運行も可能」と発言し、それに応じて町長が「合併には何か”目玉”が必要だが、市内循環バスなんかどうかと考えているところ」と話したのは、初耳でした。”目玉”というくらいですから、本当に実現可能か、やる気があるのか確認してみないと。