ところでワークショップって何?どうして英語なの?と言われそうですが、適当な日本語がないのです。work-shopのwork=ワークには「仕事、作品、労働、努力」、shop=ショップには「場所、店」といった意味があります。ショップを「店」とするとよく分かりませんが、「場所」と考えると意味が分かってきます。つまりワークショップとは「心や体をいろいろ動かしながら、何かを作ったり考えたりする場所」、今回の場合では堰に関心のある人々が自由に参加し、様々な立場から、どんな堰にしたいか意見を出し合い話し合う場ということになります。
以下は「拾ケ堰と安曇野の景観を考える会」の呼びかけ文です。
各 位
紅葉の季節。拾ケ堰の水面に映る北アルプスの山々の頂もいつの間にか白くなっています。
さてご存知のように拾ケ堰用排水路の未改修区間について、安曇野農業水利事務所ではワークショップを開催します。ワークショップ。耳慣れない言葉ですが、住民が自由に発言し、どのような形の堰にしたいかを、いろんな立場から意見を出し合い話し合う場です。
拾ケ堰の現状、工法、維持管理などについて、これまで農水省は住民に十分説明してきていませんでした。しかし2001年に改正された土地改良法で「環境に配慮することや住民の意見を聞くこと」などが追加されました。これまで堰は農業者や土地改良区、地域の住民によって管理、維持されてきました。その苦労は大変なものです。敬意を払っても余りあるものです。その努力に対して、法律でさらに住民の意見を聞き、景観や生物にも配慮してみんなで考えようと、前向きに取り組む姿勢を示したのです。農水省が今回一時工事を中断してまでもワークショップを開催する背景には、このような経緯もあります。
大勢の人がそれぞれの考えや知恵を出し合い、これからの堰のあり方について話し合う。とても大事なことです。会議の内容はわかりやすく、むずかしいことは何もありません。もちろん専門知識は不要です。一人でも大勢の人が参加する。そのことが大切です。
ぜひワークショップに参加して、ともに堰と安曇野の景観や未来について考えてみませんか。
※問合せ・申込みは関東農政局安曇野農業水利事務所まで。TEL.0263-73-7215