安曇野市における「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に対する議会提言
~会派等から議長に提出された提言をまとめ市長に提出しました~
「まち・ひと・しごと創生総合戦略」ってなんのこと、と思われるかもしれませんが、「地方創生」といえば聞いたことがあるのでは。
「地方創生」は現安倍内閣が推進している政策のキーワード。地方創生大臣(石破茂氏)を新設するほどの力の入れ様ですが、政府としてこれといった定義はないようで、掛け声倒れになりはしないかと一歩も二歩も引いている私です。ひとことで言えば「地方の人口減少を食い止め、首都圏への人口集中を是正し、地方の自律的な活性化を促すための取り組み」のことを指します。最近話題のプレミアム付商品券はこの「地方創生」のための事業の一つなのです。
もともと急な政策推進のなか、この4月にはさらに急な話で、平成27年10月30日までに一定の条件を満たす地方版総合戦略を策定した自治体には国から1,000万円を上乗せ交付するということになり、大急ぎ(というより大慌てというべきか)で「地方版まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定を進めているというわけです。
安曇野市議会でも会派を中心に議論を重ね、それぞれに提出された提言を議長がまとめ、安曇野市における「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に対する提言書として、を8月11日、市長に提出しました。市議会のホームページに提言書がありますので、ご覧ください。
◆安曇野市における「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に対する提言書 http://www.city.azumino.nagano.jp/gikai/about/katudouhoukoku.files/machihitosigototeigensyo.pdf
会派ごとの提案になっていますが、無所属議員4名については、合意できた内容については連名でまとめ、それ以外については個別に提案しています。
そこで一つ残念なことには、私の提案が市民提案用の様式を使って書いてあったため、議会提案からは外されてしまったのです。最終確認した全員協議会の席上で配布された資料には、私の提案もちゃんと入っていたのですが・・・、(議員に指定された様式というものはなく自由記述でしたので、わかりやすくまとめることができる市民用の様式を使ったのがまずかったか?)。
ということで、議会提案から外れてしまった私の提案を以下に記しておきます。地方創生総合戦略という大看板からすると、とてもささやかな提案で先進事例もいくつかあるものですが。
◆安曇野市総合戦略提案書_小林純子http://seikatsusha.work/junko/wp-content/uploads/2015/08/e8604b52e7d78a472fa883d83270dbb6.pdf
《提案者》小林純子
《事業の名称》 無作為抽出による審議会等委員公募事業
《提案内容・事業の概要》
(背景)審議会等への公募委員には、従来限られた世代や職業、性別の方々の応募が多く、また行政に強い関心や利害を持つ少数の人であつたり、複数の審議会に繰り返し手を挙げる人も日立つ。そこで幅広く多様な市民に参加してもらえる方法を模索し、より広範な「民意」を拾い上げ、合意形成につなげること、すなわち民主主義の活性化をねらい、「無作為抽出による審議会等委員公募事業」を提案する。
(内容) 1.住民基本台帳に記録されている者で18歳以上(場合によつては中学生以上)の者の中から、無作為抽出方法により抽出した1,000人に対し名簿への登録依頼を送付する。 2.登録書の返送があつた者を公募委員候補者として名簿に登録。 3.審議会等所管課が公募の都度名簿を参照し、審議会等への委員就任を依頼する。
《事業費》 郵送料、事務費等で150,000円
《効果を確認する方法》 以前の公募方法で審議会委員等を経験した人と、この方法で審議会委員等を経験した人への意識調査を行い、比較検討する。
《その他自由記述》 (応募率について参考事例)構想日本では、2009年から「無作為抽出」によつて市民に参力日してもらう方式を事業仕分けの中で採り入れており、成果をあげている。各自治体の「応募率」は、平均すると約6.5%(1000人に送付すると65人から応募がある計算)となる。